第61章 新たな勢力図
時計の針が午後4時30分を指し、部活動の時間の始まりを告げると、百合と竜之介は白亜の校舎の右翼へと足を進め、家庭科室へと向かった。2年生になって最初の家庭科部の集まりは、特別なものになる予感があった。学園の長年の伝統に従い、昨日までの新入生だった彼らが、今度は威厳ある先輩として、伝統的な「新入生勧誘」に参加する番だからだ。「家庭的な温もりと料理」を掲げるこの部活は非常に人気が高く、豪華なキッチンスタジオの開け放たれた扉の前には、色鮮やかな制服を着た初々しく、怯えたように周囲を見回す新入生たちがすでに群がっていた。その中には、サファイアブルーの制服を纏った1年B組の女子生徒や、ターコイズブルーのドレスを着た1年C組の女子生徒たちが一段と目を引き、見事な内装やプロ仕様の調理器具を畏敬の念の混じった面持ちで見つめていた。百合は楽しげにツインテールを揺らした。薄ピンク色のサテン生地のドレスの下で、隠された裏地の瑞々しい瑠璃色の絹が心地よく擦れるのを感じながら、緊張している新入生たちに優しく微笑みかけ、中へ入るよう促した。竜之介はいつもの王者らしい冷静さを保ったまま、新しいダークグレーのブレザーの上に無駄のない紺色のエプロンを毅然と結んだ。そして、スナイパーのように冷徹で洞察力に満ちた視線で集まった一団を見渡し、言葉を一切発することなく、瞬時にその場に規律をもたらした。彼の無言の統制のもと、新入生たちは大人しくそれぞれの調理台へと散らばっていった。百合は瑠璃色の瞳を輝かせ、棚から新しいレシピの束を丁寧に取り出すと、おどおどしている女子生徒たちに春の焼き菓子の基礎を説明し始めた。この日は二人にとって、その揺るぎない新たな地位を完璧に示す機会となった。1年生たちは、まるで料理界の本物の支配者を前にしているかのように、山科百合の一言一言を熱心に聞き入っていた。その頃、キャンパスの中央並木道では、満開の桜の枝の下で、佐藤くんと美波ちゃんの間で小さくも非常に感情的な衝突が勃発していた。二人は自分の部活に最も有望な新入生を入れようと、必死に争っていたのだ。ダークグレーのブレザーの前をはだけた佐藤は、必死に野球バットを振り回しながら、ベージュの制服を着た体格の良い新入生を自分の野球部へと引き込もうとしていた。そして、学園には新しい強力な外野手がどうしても必要なのだと大声で主張していた。一方、Aクラスの薄ピンク色のドレスをスポーツベルトでしっかりと結んだ美波は、猛烈に両手を腰に当て、野球部が強引に優秀なアスリートを奪っていくせいで、自分の陸上部から短距離走者が失われていると大声で憤慨していた。二人の、恋人同士でありながらも譲らない口論に、通りかかった健太は思わず吹き出して笑ってしまった。なぜなら佐藤は、どんなに激しくスポーツマンとしての熱弁を振るっていても、2年生の証である銀色の縁取りが施されたベレー帽の下で、婚約者の怒った、しかし愛らしい瞳が煌めくたびに、きまり悪そうに言葉を詰まらせていたからだ。これと全く同じ時刻、学園の反対側に位置する、広大な理工学図書館の最も奥まった静かなアーカイブ室では、田中くんと真衣ちゃんが、めったにない非常に感慨深いロマンチックな時間を過ごしていた。量子物理学の古い専門書がぎっしりと並ぶ高いオーク材の書棚の陰に隠れ、誰にも見られないことが保証された空間で、恋人となった天才二人は、ようやく厳格な学問的抑制という仮面を脱ぎ捨てることができた。田中は丁寧に端末を置き、几帳面にメガネの縁を直すと、いつになく深い愛おしさを込めて真衣の手を取り、薄暗い本棚の合間で彼女の細い指先をそっと包み込んだ。大人しい真衣ちゃんは、薄ピンク色のドレス姿がこの静寂の中でいっそう儚げに見え、真っ赤になった顔を彼の肩に恥ずかしそうに埋めながら、あふれんばかりの幸福感にそっとため息をついていた。そして、図書館の外に広がる世界が、二人の純粋な恋の中にすっかり溶けていくのを感じていた。
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