ゲーム
じゃ、早速ゲームでもやりますか。
起動起動っと。
お、なんだか●ケ●ンみたいだな。
冒険系な感じだな。
「どれどれ?」
優香ちゃんが覗いてきた。
私は、無言で少しゲーム機を優香ちゃんの方にかたむけた。
「ふ~ん。」
私は名前を“シズ”とした。
「へぇ、シズ……ねぇ。」
優香ちゃんが何やら意味ありげにつぶやいた。
気になるじゃんか。
シズの何が悪いんだよぅ。
「シズって、なんか意味あんの?」
優香ちゃんが言った。
意味も何も、自分の名前をちょっと略しただけだけ……。
「シズは私の名前をもじったんだよ。それだけ。」
「本当にぃ?」
優香ちゃんがしつこく聞いてくる。
「も~、どうでもいいでしょっ!!」
私がそう言うと、優香ちゃんは、「あっそ。」と言ってその場を離れた。
何なんだよ~。
それより、ゲームゲーム。
えーっと、シズは最初にファンタスティックセンターに行った?
何じゃそりゃ。
完全に●ケ●ンじゃんか。
パクリか?
『〈ミク〉一つだけボックスを選んでね。』
ボックス?
んじゃ、一番左で。
ポチッ
『〈ミク〉じゃあ、これで冒険してね。』
【シズは地図とスピードスニーカーを手に入れた。】
【シズはファンタスティックモンスターを手に入れた。】
何じゃそりゃ。
完全にもう、これは……。
ていうか、ミクって……。
【ファンタスティックモンスターに名前を付けてね。】
名前か……。
何がいいかな?
「ねぇ、優香ちゃん。名前付けんの手伝ってー!」
すると、優香ちゃんはぴょこっと飛び出してきた。
「はいはい。全くシーちゃんは……。」
優香ちゃんはぶつぶつ言いながら、さっさと名前を決めてしまった。
“ミズキ”だって。
かわいい……。
水色だから、ミズキね。
ミ・ズ・キっと。
【“ミズキ”でいいですか?】
はいはい。
いいですよ~。
はいっと。
【ミズキが誕生した。】
ちょっと、ミズキが誕生したっておかしいでしょ。
ミズキが生まれてきたみたいじゃんか。
おかしいゲームだなぁ。
「見てよ優香ちゃん。誕生しただって。おかしいよね。」
「どれ?あぁ、仕方ないでしょ。安物なんだし。」
安物……。
優香ちゃんが買ってきたくせに……。
ま、いいや。
進めよう。
『〈ミク〉まずは、街を歩いてください。』
街を歩く?
●ケ●ンとは違うなぁ。
ま、そりゃそうか。
歩く、ね。
まずはファンタスティックセンターを出なくちゃ。
よいしょっと。
ウィーン
あ、出てきた。
歩け歩け。
「楽しい?」
あ、優香ちゃん。
「うん、まぁまぁ。今は最初の方だからあれだけど。」
「そっか。」
あ、優香ちゃんうれしそう。
か~わい~い。
【通りすがりのトレーナーに出会った。】
トレーナー!?
モンスターじゃなくて?
通りすがりって!!
何このゲーム、突っ込みどころありすぎ!!
【バトルが始まりました。】
なんかいきなりだな。
えっと、技は……。
“魔法” “金縛り”
金縛りにしよう。
【ミズキの金縛り!!通りすがりのトレーナーには効かない!】
えっ、ちょっと!!
最初から効かないとか、ひどくない!?
【通りすがりのトレーナーはシズの有り金を奪って去って行った。】
何だよそれ~!!




