表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絵本を開いて、閉まらない。  作者: 真白 白色
立場逆転ってこういう事だね編
12/22

同性愛者ってよく勘違いされるの、あれなんで?

※いつもの主人公の冗談の延長線ですがちょっとレズっぽい表現入ります苦手な人はご注意ください。

 目を開けると素晴らしいとしか言い様のない美人様がいらっしゃった。




「ハッ!おはようございます宰相さん!!」



「貴女は寝起きでもテンション高いんですのねぇ。」



「え?さすがに寝起きは眠たそうな顔してるでしょ?」



「いつもじゃないですか。」



 目を開けたら輝かしい美人、宰相さんがいました。

セリフと視線は冷たいけど気にしない!宰相様だもの!!



「それで、私は一体いつ戻れるのでしょうか?」



「え?存じませんね!」



「ふむ、存じ上げないと・・・そう爽やかに伝えられますと言い知れない苛立ちがこみ上げてきますわ。」



 もー短気なんだから!と星とか飛びそうな勢いで言えば凍えそうな視線を食らった。

さすがに冷や汗でたかな!

とりあえずあまりふざけすぎるとお叱りを受けるので少し黙った。

まぁ本当に少しの間黙るだけだけどね!


 とりあえず、どいつもこいつも不法侵入ってどうかと思うんです。



「あ!宰相さんは全然いいんですよ!あなたの幸奈の部屋なんで!!」



「・・・そうですか。」



 とてもしらけた顔を向けられた。

それが一番傷つくんでご遠慮願えますか。



 ふと何かを思いついたように思案顔になって黙り込んだ。

急になんですかそんな表情も美しいですけどね!

はっ!そういえば立たせっぱなしじゃないか!これはいけない!!とベッドから腰を浮かせたところで押し戻された。

ついでにその流れで押し倒された。

目の前には見慣れた天井と美しすぎる宰相様のお顔が至近距離に・・・



・・・・・・・・・え。



「あの私冗談言ったりしたりはいいんですけど、言われたりされたりするのはちょっと・・・。」



「随分と良いご趣味ですこと。」



 にこり。

あら、綺麗な笑顔。


「あははところでなぜ急にこんな奇行に走ったんですかね」



「なんとなく、ですわ。まぁあえて言うのなら、あなたの冗談を本当にしてみるのもいいかと思いまして」



 え、宰相様のものーあたりですか?

本当今なら土下座だってしますんでやめてください。

私っておふざけではよく言うけど同性愛者じゃないんで!



「私、女性とか男性とか、そういうの気にしないタイプなんですのよ?」



 ほーつまりバイですか初めて遭遇しました。


 

「さすがっす宰相様。性別すら超越なされるんですね!」



 実は女装男子でしたとかそういう予想の斜め上行きましたね。さすがっす。

さりげなく魔法みたいなので両手動けなくしてますねさすが手際がいいです。

金縛りですかそうですか、こんなとこでファンタジー要素ブッ込んでこなくていいよ!







「あれ、君らってそんな・・・あ、ごめん。」





 さすが魔王、まったく空気読まずに出てきた。




「よく勘違いされるけどわたし同性愛者じゃないんでそのへん勘違いしないでね魔王。

 あと、よく来たね!ナイスタイミング!!」




「空気の読めなさに関しては天才的ですわ魔王様。」





 助かったのはいいがトラウマものの真っ黒な笑顔を至近距離で見てしまったこの心の傷をどうしてくれる。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ