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絵本を開いて、閉まらない。  作者: 真白 白色
立場逆転ってこういう事だね編
13/22

渾名呼び=親密度upとかじゃない。



「そういえば、どうでもいいけど魔王の名前知らない。」



「いい加減傷つくからね。あと魔王は魔王だから名前なんてないよ。」



「え!!!!!」



「っ!?え、そんな驚く?」




 私の突然の大声にびくりと肩を跳ねさせ、ついでジト目を食らった。

いつも通り勝手に魔王が部屋に現れ、話題が特にないから適当な話題振ったらまさかの衝撃の事実発見。魔王に名前が無い。

マジか。そんな小説や漫画今まで見たことない。

そんな小説とか漫画を見たならなんて適当な設定作ってるんだって思うわ。


 とりあえず、それではもしコイツが公共の場で現れたときなんて呼ぶか困るので名前をつけてやろう。

いやだって、おー魔王久しぶりーとか言ったら私が変な人みたいじゃないか。



「え、なんで突如として無言で名前辞典取り出してんの。てかなんでそんなん持ってんの?」



「些細なことです気にしないでください。ジローでどうですか。」



「辞典一切開かずに言ったよね今。」



「ジローは不満ですかじゃぁタローはどですか。」



 名前辞典を取り出したのはいいが全然開いていない。

しまった取り出した意味(笑)だよ。

なお不満そうな顔をしている魔王のために辞典を開いてやる。

とりあえず開いたページで一番最初に目に付いたものを言ってみた。



奏真そうま



 真を奏でる・・・なんかとても良い名前を引き当ててしまった。

さすが私だ。




「ソウマ?まぁさっきのよりマシだけどさ。」



「いいんじゃないですか?渾名的なやつだし、適当で。どっかの漫画のバカ王子もそんな名前だし、ぴったりじゃないですか。」



「馬鹿にしてる?」



「いやいやいやいやははははっ」



「馬鹿でも馬鹿にしたってわかるよう馬鹿にしたよね今。」



 暇だから仕方がない。

というかコイツこれで苛立ちもしないとかなんだ仏?仏だって三度までなのになんなの。




「というわけで今度からソウマって呼ぶんで。だからそろそろ帰れソウちゃん。」




「さっそく略した上に馴れ馴れしいね。まぁ気にしないけど。」





 ほんとコイツは良いヤツだな。








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