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神滅者  作者: おまめ
始まり
8/37

融合

『神』それは古来からいると信じられ人々の拠り所となる存在。


この世界は奴らの手によって創りだされ、発展させられ、そして滅ぼされていく。


神々は気まぐれでありながら絶対的であり、その意思一つで文明は栄え、あるいは一夜にして消え去る。


そんな神々を滅ぼし、自らの力としていった“もの”がいた。


この物語はそのものの姿を示し、語り継いでいくものである。


三柱の神々は、とある能力を三つに分けて所有していた。それは――『核』。


『核』とは、力そのものの根源であり、いくつにも分割し様々な存在へと分け与えることができる。そして分け与えられたものたちの意思が揃った時、『核』は再び一つにまとまり、いわば“合体”と呼べる状態へと移行する。


三柱の神々は、その『核』を一つとして融合する。


瞬間、存在の格が跳ね上がる。


個ではなく、群でもなく、“一つの現象”として成立する。


そこから放たれる攻撃は単純だった。雷で怯ませ、氷で止め、炎で焼き尽くす。


だがその単純さとは裏腹に、威力は異常だった。波の人間を基準とした場合、6513人を瞬時に消し飛ばすほどの火力。それが一撃として、そのものへと放たれる。


そのものは即座に『剥奪』を発動し、威力の低下を試みる。


しかし抑えきれない。


三柱が融合している以上、それは単体の権能ではない。重なり合い、支え合い、強化され続ける構造。『剥奪』が通る範囲を超えている。


直撃。


そのものはダメージを受ける。初めてではない。だが、明確な“通された一撃”だった。


そのものは思考する。


わずかな時間。


しかしそれで十分だった。


答えに辿り着く。


そのものが取った行動は――『複製』。対象は『核』そのもの。


即座に複製し、意思を合わせる。干渉する。同調する。融合へと入り込む。


神々の『核』と、そのものの『核』が接続される。異物が混ざる。


神々はそれを理解する。危険。


即座に反応する。融合を解除する。分離。切り離し。


その瞬間、隙が生まれる。


そのものは逃さない。『剥奪』を発動する。


『灼熱』『氷点』『轟雷』。


三つの権能を一気に引き剥がす。完全ではないが十分だった。


続けて『封印』を発動する。奪った力を固定する。再使用を不可能にする。


神々は“核”だけの存在へと落ちる。


その瞬間、『超越』を発動する。攻撃を叩き込む。


だが――ここで終わりではない。


この三柱の権能はすべて『核』を起点としている。つまり本当の弱点は、個々の力ではない。


『核』そのもの。


そのものは理解している。『核』の弱点。


それは『核』を共有しているすべての存在が、能力を一切発動していない状態で、0.4秒以内にそれぞれ三発ずつ、象一頭を殺せるだけの力で攻撃を受けること。


極めて限定的な条件。


だが、今この瞬間だけは成立する。


『剥奪』により権能は発動していない。『封印』により再発動もできない。


そしてそのものはすでに攻撃を叩き込んでいる。『超越』によって強化された打撃。


時間も回数も条件を満たしている。


次の瞬間、『核』が崩壊する。


支えを失った存在は維持できない。三柱の神々は、同時に滅びる。


静寂。


戦闘は終わる。


そしてそのものの内へと、力が流れ込む。


『灼熱』『氷点』『轟雷』。


三つの権能――のはずだった。


だが流れが歪む。


受け入れきれない。力が強すぎる。


そのものは“人間”である。器が耐えきれない。身体が崩壊しかける。


その結果、流れ込む力が選別される。


残るのは――『核』のみ。


それ以外の権能は受け入れられず、そのままどこかへと消失する。存在の外へ、観測できない領域へ。完全に消える。


そのものの中には、『核』だけが残った。

第8話いかがでしたか?

ここで少し小話を、消えた3つの権能実は消えずどこかにあるとかないとか...


次回もお楽しみに!!

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