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神滅者  作者: おまめ
神々
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永久

神とは、絶対である。

触れることすら許されない存在。

だが――それを滅ぼし、力を奪う“例外”が現れた。

そのものは止まらない。

ただ前へ進み、神を越えていく。


そして今――


その先へ踏み込む

そのものが次へ進もうとした、その瞬間だった。内側で異変が起きる。新たに得た『四獣』、もともと持っていた『猛獣』、そして『聖獣』。三つの権能が静かに、しかし確実に共鳴を始める。干渉の波が重なり、互いを侵食し合うように境界が曖昧になっていく。


拒絶は起きない。むしろ逆だ。融合を望んでいる。異なる系統、異なる位階、異なる概念。それらが矛盾することなく重なり合い、“より上位の構造”を形成しようとしている。


そのものは止まらない。ただ観測する。


収束。


三つの権能は、一つへとまとまる。


統一権能――『神獣』。


それは単なる召喚ではない。生物という枠組みすら超えた“獣の概念そのもの”を操作する力。猛獣の本能、聖獣の神性、四獣の象徴性。そのすべてを一つの基盤に統合し、必要に応じて最適な形へと再構築する。個体ではない。種でもない。“存在の型”を支配する権能。


そのものはそれを受け入れる。だが反応は薄い。驚きもなければ歓喜もない。ただ当然の結果として処理する。まるで最初からその到達点を見据えていたかのように。


歩みは止まらない。


次の神殿へ。


やがて辿り着く。そこに刻まれていたのは――『永久』。静寂の中に存在するその文字は、他のどの権能よりも“完成されている”印象を与える。無駄がない。隙がない。すでに完成しているがゆえに、変化を必要としない。


そのものは石板の前で足を止める。


即座に準備へ移行する。


『凌駕』『Renforcer l’espace sacré』を同時に起動し、自身の存在密度を底上げする。身体、精神、干渉能力、そのすべてを神域のさらに上へ押し上げる。この戦闘は長引かせてはいけない。直感が告げている。


迷いなく石板を破壊。


顕現。


現れた神は、そのものを見ることなく権能を発動する。


『永久』。


それは“終わりを消す力”。現象に対し継続を強制し、断絶という概念を排除する。


そのものは踏み込む。速度は十分。間合いも問題ない。だが――当たらない。正確には、当たる直前で“結果が成立しない”。攻撃は進んでいる。止まってはいない。だが到達しない。


そのものは理解する。


接触という結果に至る過程そのものに“永久”が付与されている。つまり、“到達するまでの時間が終わらない”。ゆえに永遠に届かない。単純で、極めて厄介。


そのものは即座に対応する。


『抹消』。


空間を削るのではない。概念を切り落とす。付与された“永久”そのものを対象から剥ぎ取る。干渉が断ち切られる。距離が通常へと戻る。


そこへ『Extrêmes des attributs』。


炎、氷、雷を同時に叩き込む。相反する干渉を重ね、対象の処理能力を圧迫する一撃。


今度は届く。


だが――浅い。


確かに当たっている。だが致命には程遠い。神は揺らがない。


次の瞬間、神は反撃に移る。攻撃に『永久』を付与する。それは連撃ではない。一撃が“終わらない”。振り下ろされた攻撃が、そのまま継続し続ける。


回避しても意味はない。攻撃が終わらない限り、干渉は続く。


そのものは受ける。


防御に回るしかない。


『Renforcer l’espace sacré』で構造を補強し、『凌駕』で耐久を底上げする。それでも削られる。徐々に、確実に。


防御に力の七割を割かざるを得ない。攻撃に回す余裕がない。


『封緘』を発動する。攻撃そのものを抑制する。だが“終わらない攻撃”は完全には止まらない。減衰はわずか、二割強。


足りない。このままでは削り負ける。


そのものは判断する。


賭ける。


発動。


『Un coup qui détruit les dieux』。


最大出力ではない。中程度。狙いは破壊ではない。“干渉の流れを断ち切ること”。


放たれた瞬間、空間が歪む。『永久』の流れに一瞬の乱れが生じる。終わらなかった攻撃に、わずかな“途切れ”が生まれる。


その一瞬。


そのものは逃さない。


即座に構造を組み替える。統一されていた権能を分離し、核心へと戻す。


『無限』。


それを露出させる。


さらに『不明』を付与する。無限の情報量。終わりのないデータ。だがそれを“認識できない形”に歪める。


理解不能の無限。それを圧縮する。


一撃へ。


叩き込む。


直撃。


『永久』へと衝突する。


永久は“続けること”に特化している。だが“処理すること”には限界がある。無限の情報が流れ込む。終わらない処理。終わらない負荷。だが処理能力は有限。


破綻。


永久は続けることはできても、受け止め続けることはできない。情報が溢れる。制御不能。神の構造が崩壊する。


消滅。


静寂が戻る。


『永久』の弱点――莫大な情報を受けること。条件は満たされた。


そのものへと流れ込む。『永久』。取り込む。その瞬間、内部で再び変化が起きる。


『久遠』『永久』そして『凌駕』の構成要素として内在していた『無限』。


三つが反応する。干渉が絡み合い、境界が消える。拒絶はない。


統一。


新たな権能が生まれる。


統一権能――『永劫』。


それは時間ではない。継続でもない。終わりそのものの否定。無限の拡張を内包し、停止も断絶も意味をなさない領域へ至る力。


そのものは静かにそれを受け入れる。


確信が生まれる。


これで――届く可能性がある。


ゼウスへ。


そのものは動く。『永久』を媒介として神域へと干渉する。侵入。かつてのような拒絶はない。通る。


足を踏み入れる。


その力を確かめるために。


そして――さらに上へ進むために。

第22話いかがでしたか?


統一権能が幾つも揃えたそのもの、ゼウスに届くのか


次回もお楽しみに♪

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