おかえり
ウーサ達の間から愛おしい人が見える。
あの人のもとに、どれだけ帰りたかったことだろう。
悪夢の中あの人に会いたいためだけに頑張れた。
きっと待っていてくれると信じれた。
でも、今の私を見て嫌だと言われたらどうしよう。
だって、あの人が好きていてくれたのは今の私の
姿ではないから・・・。
ウーサ達の間から愛おしいあの子が見える。
少しだけしか見えない、うーさどもどいてくれ~!!
少し背が伸びたようだ。
どれだけ会いたかったか早く抱きしめたい。
きっと帰ってきてくれると信じていた、でも
本当はもう待ちたくなかった、もう頑張れないと思った。
早く早くそいつらから出てきてほしい
どんな姿になっていてもかまわないから・・・。
「サラ!サラ!サラなんだろう?どうしてこっちに
来てくれないんだ!?俺がおかしくなる前に早く
顔を見せてくれないか?
せめて声を聞かせて欲しい、お願いだ」
「アーレン、会いたかった。」
懐かしい、それでいて前よりも少し
大人びた澄んだ声がして、アレイドは
目の奥が熱く感じた。
「俺も会いたかった、早くこっちに来て欲しい。
もうこれ以上待ちたくない、待たせないでくれ。
ウーサ達をどけて可愛い顔を見せてくれないか?」
ワサワサとウーサを挟んで会話される光景を
はらはらと周りは見ているしかなくもどかしく
思っていた。
「アーレン・・、ごめんなさい。」
「なんであやまるんだ?いいから、さあおいで」
アレイドは両手を広げて待った、が、サラは
飛び込んでは来てくれなかった。
「アーレン、私、もう可愛くないの!!」
「ど、どういうことなんだ?」
もしかして後遺症?悪意のせいで体のどこかに
ひどい何かがおこったのか?
そんな些末なこと!
「サラ」
優しくかみ砕くようにサラに声をかける。
「どんな姿になろうがサラは可愛い、君が
俺の側にいて笑っていてくれるだけでいいんだよ」
「私ね、アーレンの隣に立てる女性になりたかった」
「うん」
「背も高くなりたかった」
「うん」
「お胸もすっごく大きくなりたかった」
「うん、う・・え??」
“お胸???”
「そう思ってたのに、いざなってしまうと
怖くなったの」
“と、いうことは・・大きくなったのか!?”
「なんで怖いんだ?」
「だって!アーレンって子供が好きなんでしょう!
私のことも子供体形だったから好きになって
もえらえたんだと思ったら、きっと今の姿を見たら
嫌われちゃう、背も伸びたし、お胸もビックリ
するくらい育っちゃって・・・。」
「ち、違う!!俺はサラがどんな姿でも
胸だって小さくても大きくても好きだ!
いや!俺は大きな胸が好きだー!!」
アレイドの正直な性癖を叫ぶと
ボーンとウーサ達がはじけ飛び、美しく
なったサラが現れアレイドに向かって
走ってきた。
アレイドは両手を広げサラを抱きしめた。
「「会いたかった」」
二人の声は重なり柔らかな日差しの中
二人は抱き合っていた。が、アレイドは
焦っていた。
“こら、収まれ!ジュニア我慢するんだ!”
柔らかなサラの豊満に育った胸を感じ
下半身に熱が集まるのを感じていた。
ポタリ・・ポタポタと何かがさらの
髪を濡らす、ふと顔を上げると。。。
鼻血を出し倒れていくアレイド。
「キャーアレイド!!」
「おい!アレイド!!」
それでもサラを離すことなく抱きしめながら
支えようとしたリカルドを下敷きにして
幸せな顔で微笑みながら気を失った。
「こら!アレイド!どけ!どいてくれ~!!」
「アーレン!しっかりして~!リカルドが
つぶれちゃう!」
うっすら目を開けサラの耳元でささやいた。
「おかえり」
「うん、ただいま」
サラの瞳からはハラハラと涙が流れ、アレイドの
鼻血はとめどなく流れ出し、リカルドは色々な
何かをたれ流していた。
3人を囲むようにウーサ達は飛び跳ね踊り幸せな
ハッピーエンド!
ひとりをのぞいて・・・。
長くお付き合いいただきましてありがとうございます。
これで最終回になります、遅くなってすみません。
稚拙な物語になりましたが楽しんでいただけたなら幸いです。
ブックマークしていただい方、いいねしていただいた方
評価していただいた方。
本当にありがとうございました。




