ステータス
魔法大学校第一演習所にて
「はーい、新入生の皆さんはここに並んでくださいね!」
教員が新入生に対してアナウンスをしていた
「うわ、結構並んでいるね……」
「シル、何して時間つぶす?」
既にその列には100名程の人が並んでいた
この学校では、一応身分差を考えないという意志の基、貴族に対して表立った優遇はしていない
「今朝習った魔法の復習は?」
「あ、それいい!」
「えっと、アルシーとシルベリータは一緒に勉強していたのかい?」
「ルイス、シルベリータじゃなくてシルってよんでね!」
「承知した」
「それでだ二人は」
「そうよ、私の家でね」
「そういえば二人は隣だったね、それに確かアルシーの母はここの名誉教授だったかな?」
「そうよ、よく知ってるわね」
「これでも次期大公候補だからね」
「大変ね」
「それほどでもないさ」
「じゃあ、シル、始めましょうか?」
「そうだね!」
アルシーとシルベリータは巻物を取り出した
「なんのスクロールだい?」
「この魔法はステータスっていう無属性魔法よ」
「ステータス? あれは無属性魔法だったのか」
「知っているでしょ?」
「一番最初に習う奴じゃなかったかな?」
「うん……そうなんだけどね」
「ね……」
「?」
「これ習ったのね」
「私たち、最後なんだ……」
「どういうことだい?」
「最初に言ったでしょ」
「「今朝教えてもらいました」」
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今朝
「あ!!!!!」
「どうしたの母上!」
「忘れていたわ!」
「何を?」
「一番重要な魔法教えるの!」
「ええええええ!」
「すぐシルちゃん呼んで来て!」
「はい!」
ちょっとして
「母上! 呼んできました!」
「ありがとう」
「先生! どうしたんですか!」
「アルシー教えなかったの?」
「それより先につれてきたから」
「シルちゃん、私が教えないといけない一番重要な魔法を教え忘れていたの……」
「先生……」
「大丈夫! 本来は一番最初に教えるはずだったものだから直ぐに習得できるわ!」
「母上……」
「それでその魔法なんだけれど、ステータスという魔法なの」
「先生、どういう魔法なのですか?」
「自分のスキルのLvとかが分かる魔法よ」
アルシーはやっぱりあったんだと思っていた
「母上、この魔法も呪文を唱えるのですか?」
「いいえ、違うわ、この魔法は念じるだけで発動するの」
「では、どのようにして会得するのですか?」
「ここにスクロールと言われる物があるわ、これを読めば会得できるはずよ」
アルシーはホントにテンプレだなと思っていた
「先生! 早くしないと! 集合まで時間が!」
「あ、そうだったわね! さあ、二人とも早く読みなさい!」
こういうごたごたがあったが、アルシーとシルベリータは問題なく魔法を会得した
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「そういう訳だから、私たちまだちゃんとこの魔法練習していないのよ」
「ほう、名誉教授らしいミスですね」
「先生らしい?」
「ええ、アーシャ教授にとっては最早ステータスと言う魔法は使うことが無いんでしょうね、自分の実力はよく分かっているのでしょう」
「まあ、そうだと思うわ」
「しかし、教授も危ない事をなされましたね」
「どういうこと?」
「この基礎能力測定はステータスの魔法を使うのですよ」
「「ええ!」」
彼女達は真面目にヤバかったらしい
「できないと、一番下のクラスなんですよ」
と何食わぬ顔で答えるルイス
変わって驚きと呆れた顔するアルシーとシルベリータ
そんな三人は明らかに他の10歳児とはかけ離れた存在であったのは間違いないだろう




