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十一話「ドキドキ!ガチンコファイト!」

客席には量産型メカブシドーがうじゃうじゃと黒い虫の大群のように蠢いている。

ザ・武士道ファンが見たらどう思うだろうか。憤慨ものだろう。

一般人の避難は終わったけど…。にしても数が多くて対処しきれない。


「スプラッシュ!」「スプラッシュちゃん!」「♪」

ふと目をやるとサンダーナイトとレースクイーンと…ツッタンリズムまで!?

こんなところに来たら危ないってば!!着装できないでしょ!?

「と、思っているお前は甘い。」

「『被った用事』ってこれのことよ~!」「♬!!」

サンダーナイトたちがプリズムコアを構える。

「『着装』ッ!」「『着装』!」「『チャクソウ』」

黄色、赤、水色とピッカピカの、頼もしい電脳甲冑がそこには立っていた。


「お前は黒幕を叩け!師匠からの命令だ!」

わかってますよ、とサンダーナイトの肩を軽く小突き、僕は不穏な飛行物体に向かって走っていった。


ーーーーー


量産型メカブシドーたちの大群を潜り抜け、ついにこちらまでたどり着きましたか…。

ではここまでレベリングしたシブキくんを打ち倒して、最ッ高にシュールなバ(・)ッ(・)ド(・)エ(・)ン(・)ド(・)(ここ傍点!)を見せる前に…。量産型メカブシドーの技術解説でも致しましょうかね。


量産型メカブシドー。

拉致したザ・武士道から抽出したプリズムコアを素体に~~~~~~~、「『素敵な芸術』(ワークアンドクラフト)」(拉致したアーティスティックの能力。様々な能力を絵の具にして抽出、適用できる。)で能力や最低限の人格を混ぜ混ぜした素体を大量生産して~~~~~~、「『ツギハギ・エディター』」(拉致したリミックスの能力。世界を一時停止し、概念の編集ができる)で編集したネガプリズムコアを生産して~~~~~~~~~、その二つをフュージョン!!!!!!!!

あっという間に量産型メカブシドーの完成!その手順を因果律操作で自動化してるってわけです!!!!!!


シブキはもう立っているのも限界なほどへとへとだ。

あら、もう終わりですか?まだ始まってもないですよ?まあそうでしょうね。「私がそう書いた」のだから。


はいここで場面転換ンンンンンゥ!!!!


ーーーーー


流石にきつくなってきたぞ。一体一体は雑魚とはいえ数が多いと疲労が溜まる。レースクイーンもツッたんも大丈夫か。

「スピードファイターだから持久力がないと思った?アタシまだ左脚しか使ってないわよ?」

「♩♩!(大丈夫、そっちこそまだ息上がってないだろうね!)」

大丈夫そうだ。両方とも若干虚勢に見えるが…。もうオレも年かな。


「『着装』」

「その声…まさか!」

その声。聞き覚えがある。あの生意気な坊ちゃんの声だ。

純白の白猫の戦士が量産型メカブシドーの大群を爪で叩き切る。

「俺は『ホワイトキャット』。死んでも死にきれなくてな。化け猫として出てきてやった。渋木には内緒だぞ。」

オレには分かるぜ。仮面の下で金子の坊ちゃんがニヤリと笑ってんの。


ーーーーーー


僕は負けない。負けられない。なんて固いこと言ってるとあの世の金子もサンダーナイトも、レースクイーンにすら笑われちゃうんだろうな。まずは相手を理解して…。

収集。分析。処理。何事をするにも基本のキですからね。ん?


頭の中で声がする。なんだ!?

シブキは暴走するモノローグに頭を抱える。ですって!!!!!!

私はコトワリ。「理」が形を持った存在。頭の中ですら自由自在。なんてったって「ルール」、すなわち物語の地の文ですからァ!!!!!キャハハハハハ!!!!!!


「こうなったら全部口に出すしかない。」

僕の頭の中にもう一人僕がいるみたいだ。そうですゥ~~~~!!!!!シブキで〜す!!!!!


僕は最終兵器の「『中和滴定(ドロップ)』」を使う…が!!!!!!目を潰されてしまって何も見えなくなっちゃいました!!!!あーあ!!!!!


「もはやこれまで…」


と言い残すとォッ!!!!シブキソウは~~~~~!!!!!急に血を吐いて倒れて死んでしまいました~~~~~~!!!!!


ーENDー


ハイ!!!!もう終わりです!!!!チャンチャン!!!!かわいそうなシブキソウでした!!!!!!韻踏んでてキレイですね~~~~~!!!!!!かわいそうシブキソウ!!!!!!!byコトワリ


なんてね。

そのルールはもう「中和済み」だ。


ナニ...?byコトワリ


僕の能力をよく読んでなかったかい?九話の山野徹を下すシーンの能力解説をもう一度読んだ方がいいよコトワリさん。


「『中和滴定(ドロップ)』」とは。

自分の状態を相手の状態と完全に同じにし、相手の全てを開示する能力。

イメージとしては水滴をポタポタと垂らしてphを測る理科の実験でやったやつだ。

そう。相手の性質を水滴によって読む。


そう。「『中和滴定(ドロップ)』」をコトワリさんに使って、僕の種族を「理」まで引き上げた。これで自分の状態が相手の状態と完全に同じになったね。


さあ、ルール同士のガチンコファイトと行こうか!

理。無制限に現実改変の出来る物語のゲームマスターみたいなもんです。自分の作品にはちょくちょく出てくるけど難しいかもしれないので後でまとめた資料出します。

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