第一章《あと一カ月》
もし、地球があと一カ月で終わると知ったら、あなたは何をしますか。
これは、そんな「最後の一カ月」を生きる三人の中学生の物語です。
〔速報です。地球に隕石が衝突するまで約一カ月となってしまいました。みなさんはこの一カ月をどう過ごしますか?今日の特集は『この一カ月をどうやって過ごすか』です。〕
「あと一カ月か......」
私、豊咲氷雨は窓の外を見た。蝉が鳴いている。まだ残暑の厳しい九月になったばかりだった。
(隕石が衝突するとどうなるんだろう?)
私はふと考えた。
地球は粉々になるのかな?
生き物は生きられなくなるのかな?
そんなことを考えながら私は朝ごはんを食べた。
「忘れ物、大丈夫?」母のいつもの声が聞こえた。
「はーい」私は急ぎながら答えた。
ローファーを履き、急いで家を出た。
「もうっ、ひーちゃん遅いよ!また寝坊したでしょ!
ほらっ、遅れるよ–」
「う、うん」
毎朝いっしょに学校に行っている小学校からの親友の火燈茜音だ。
(相変わらず元気だな–)
「ねぇ、テレビ見た?あと一カ月だって。」
「うん」
「一カ月後、どうなるんだろうね?」
「さあね?」
そんな話をして学校に着く。
「出席取るぞ」
担任の舞園先生だ。
クラスの半分以上が休みだった。
「一限の授業を始める、だが先生が休みの為自習だ。」
「また先生休みだって、最近多いね。」
「まぁ、一カ月しかないもん。私も明日から休むよ。」
「えぇ!」
そんなクラスメイトの声が聞こえてくる。
「ヒサ、お前は休まないの?」
「私は学校......行く」
今後ろの席の八神月斗だ。
月斗も小学校からの幼馴染だ。
「じゃあ、月斗は?」
「俺も休む予定はない」
「もう今月から部活ないよな–」
「うん」
「なぁ、この後空いてる?」
「えっ、なんで?空いてるけど、茜音もいっしょでもいい?」
「うん、あっそうだ!楽器持ってこいよ。」
「いいよ。」
「じゃあ、16時に自転車で正門集合な!」
「了解、茜音にも伝えておく。」
話しているうちに一限が終わってしまった。
二限目は顧問の朝霧先生だった。
「担当の先生がお休みなので、この時間は自習です。……最近は先生方もお休みが増えてきたね。でも、学校に来てくれたみんなとの時間は大切にしたい。静かに、それぞれの時間を過ごしてください。」
こんな感じであっという間に昼休みになってしまった。
「ひーちゃんお弁当食べよ!」
「うん」
「......ねぇ、あのさ放課後空いてる?」
「うん!」
「じゃあ、放課後、楽器持って学校の正門で集合ね。」
「OK」
そして五限、六限も過ぎ放課後になった。
「じゃあ、後でね!」
「うん!」
「おぅ!」
そして16時、私たちは楽器を持って集合した。
「それじゃあ、行こうぜ」
「うん、でもどこへ?」
月斗は言葉に詰まりながら言った
「海を見に。」
「うみ!?」




