白黒ハッキリつけましょう
ごきげんよう。
私の名前は、メアリー・フェリシテ。
勇者が興したとされる国、シャーユ王国を代々支えてきたフェリシテ公爵家の長女。
今はウィーリング学園の一年生で____
え?自己紹介はもういい?
…………そうですか。
「なるほど。つまりヘルディンって姓は昔ルナが会った聖女と同じってことですね?」
『ああ、そうだ。そしてあのヘルディンと名乗る女からも聖女特有の聖力が感じられた。まあ、強さは全然別物だがな』
放課後の寮の私室。
いつも通り、レオン殿下たちとヴィサス様との逢瀬を終えて私は寮の私室に帰ってきていた。
そこで私は、ルナにヘルディンについて教えてもらっていた。
なんか、みんなヘルディンの事を当然のように知っていて、私もさすがに知っとかないとマズイかなと思ったのだ。
それに、それだけ有名なヘルディンの事を知らないなんて、ヴィサス様やレオン殿下には恥ずかしくて言えない。
そして何故か、私の中にいるルナですら知っていたのでちょうどいいと思い、聞いてみることにしたのだ。
そもそも、最近私が知らない事が多すぎでは?
「なるほど。聖力を持った人が聖女になって、その人に特別にヘルディンって性が与えられるようですね。で、聖力ってなんですか?」
『ああ、聖力とは、神に認められた者だけが使える伝説的な魔力のことだ。その者は魔を退け、人類に栄光をもたらすとかなんとか……まあ、要するに魔族に特攻があるみたいなものだ。あ、回復魔法も使えたな』
「そんな、回復魔法をついでみたいに……」
『それよりも魔族特攻の方が厄介だったからな。回復魔法はあまり印象に残っておらんのだ』
「ふーん…ちなみに、内に魔王であるルナがいる状態で聖力をくらったら私はどうなると思います?」
『……さぁ?たぶん大丈夫なんじゃないか?』
「え?適当すぎません?」
『なにせ、初めてのことだからな。まあ、今のそなたは人間として生を受けている。身体構造も人間なのだから人間判定されるのではないか?ぶっちゃけ、聖力なんてものはよくわからん』
「そうですか……まあ、それもそうですね。それで、ルナが知ってる聖女様はどんな人だったんです?」
『ん?あいつのことか?』
昔の聖女様の事を知れば、今の聖女であるイーリスの事も何か分かるかもしれない。
最近、やたらと絡もうとしてきて若干ウザ……まあ、その、煩わしいというか?まあそんな感じなので、もしかしたら聖女であることと何か関係があるのではないかと思ったのだ。
(今はヴィサス様に阻まれてこっちまで来ないので非常に助かっている)




