緑鬼の王、再び 34
「わたしたちも加勢するぞ!」
「はい!」
「メアリー様!今行きます!」
そのとき、プレシさんとレセプさん、それにイーリスも遅れて駆けつけてくれた。
「何人増えようが構わん。まとめてかかってくるがいい」
キングゴブリンの余裕は変わらず。
前と同じで自身の力に絶対の自信があるようだ。
キングゴブリンは右手を虚空に突き出すと、空間が割れそのまま中に突きこむ。
そして、右手を引き抜くとそこには前と同じ大剣を握っていた。
「……ここまで来たらもう後ろに下がれとは言いません。目の前のアレは強敵です。みなさん、力を貸してください」
「当たり前です!」
「おうよ!」
「必ず生きて帰りましょう!」
「アタシだってやれるんだから!」
みんな、私の言葉に思い思いの返事を返す。
「決して無理はしないでください。それでは…行きますよ!」
「「「「はい!(おう!)」」」」
「こい、人間ども!」
私たちが動きだしてもキングゴブリンは動かない。
どうやら、今回は待ち構えるスタイルらしい。
私は、前と同じように一瞬で懐に入り込み、鳩尾に右ストレートを放つ。
「見えているぞ、小娘!」
それを迎え撃つようにキングゴブリンも左ストレートを放ち、空中で衝突した。
ドンッ!ブワァッ!
衝撃波が辺りに散る。
「_どうした?あのときほどのパワーを感じないぞ?本気を出さないのか?」
「くっ!」
少しずつ押されていく。
確かに、まだ全力を出してはいない。
そうすれば、まだ未成熟な身体は悲鳴を上げ、徐々に壊れてしまうからだ。
しかし__
「_何を言っているんですか?ここにいるのは私だけではありませんよ」
「……なに?」
私の言葉に、キングゴブリンは訝しげな表情をする。
「くらえ!ホーリー・スフィア!」
「ウィンド・カッター!」
「ぐっ!?」
キングゴブリンの左右から、イーリスとヴィサス様が魔法を放つ。
私に釘付けになっていたキングゴブリンは、それをあっさりとくらった。
キングゴブリンの右腕にイーリスの魔法が当たると爆発し、左腕はヴィサスさまの魔法によって切り刻まれていく。




