緑鬼の王、再び 27
「行くぞ!二匹はこちらで受け持つから一匹はよろしく頼む!レセプ!」
「はい!」
プレシさんの呼びかけにレセプさんが応える。
レセプさんはどこからともなく小刀を取り出すと、二匹のゴブリンオーガに向かって投擲する。
それは真っ直ぐ飛んでいき、ゴブリンオーガの右肩にそれぞれ一本ずつ突き刺さった。
ギャオォォォォッ!
二匹は苦痛に悶え、叫び声を上げる。
しかし、それだけではとても討伐するには足りない。
むしろ怒りを煽るだけで、大した痛手にはなっていないみたいだ。
二匹のゴブリンオーガは小刀を投げたレセプさんに狙いを定めると、叫び声を上げながら一気に距離を詰めてきた。
「よし!こんな感じで二匹は受け持つ!あとの一匹はよろしく頼む!」
そう言って、私たちから離れていくプレシさんとレセプさん。
二匹のゴブリンオーガも、二人を追って進路を変える。
なるほど。
こうやって敵を分断して、確実に討伐していくみたいですね。
ギャオ?ギャオ。
そして、残った一匹のゴブリンオーガは、とりあえず先に走っていった二匹のゴブリンオーガを追いかけるために走り出そうとする。
「アンタはこっちよ!ホーリー・スフィア!」
ギャオッ!!
イーリスが魔法を放ったが、それをゴブリンオーガはすんでのところで避ける。
「あー、惜しいなー。あれで終わってくれてもよかったんだけどね」
ギャオォォォォ……
しかし、注意はしっかり引きつけられたようで、ゴブリンオーガはこちらに向かって走ってくる。
「まあ、結果オーライってことで。メアリー様、ここはアタシが__」
シュッ!ドゴッ!!
「……え?」
ゴブリンオーガは、くの字に折れ曲がりながら障壁に向かって飛んでいく。
そして、障壁にぶつかるとそのまま貫通して外に飛んでいってしまった。
「__こんなの、一発殴ったらおしまいです」
私は、一瞬でゴブリンオーガの目の前に移動すると、ゴブリンオーガのお腹めがけて思いきり腹パンをかましていた。
その一撃でゴブリンオーガの内臓はグチャグチャになってしまい、衝撃で背骨も折れて絶命してしまう。
それでも衝撃を受け止めきれず、そのまま障壁の外にまで飛んでいってしまったのだ。




