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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 11
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緑鬼の王、再び 26

「今だ!」


「はい!大いなる風の守護者よ!我が身を守り給え!ウィンド・バリア!」




大人三人分の厚みがある半透明の障壁が、ヴィサス様を中心に広がっていく。


そして、薬草の群生地を完全に取り囲むとそこで止まる。


追いかけてきたゴブリンオーガも、その半分以上を障壁内に取り込むことに成功していた。



ギャオォォ??



急に障壁の外と内で味方と分断され、ゴブリンオーガたちは混乱してまともに動けずにいる。



「ここだ!火炎の柱よ、天を貫け!フレイム・タワー!」



混乱しているゴブリンオーガの足元に、赤い魔法陣が広がる。




ギャオ?




何匹かのゴブリンオーガが足元の異変に気づき、首をかしげる。


その間にも魔法陣は広がり、ついには障壁内のゴブリンオーガ全ての足元に広がる。



「くらえ!フレイム・タワー!」



その瞬間、ゴブリンオーガの足元から巨大な炎の柱が顕現した。




ギャオォォォォォォォォッ!!?




その炎の柱は魔法陣の内側にいた全てのゴブリンオーガを包み込み、その圧倒的な火力で焼いていく。


その余波だけで、私たちの肌がひりつくぐらいの熱気を感じる。


恐らくあの炎の内側は、私たちが想像できないほどの地獄になっていることだろう。



少しして炎の柱が勢いを落とし、最後には消え去ってしまう。


そしてその炎の柱があった場所は、焼け焦げた地面があるだけで中には何も残ってはいなかった。



「よし!半分はやったか?」



あれだけの魔法を放ったプレシさんに疲れた様子はない。


元Aランクというのは伊達ではないようだ。



「ここからは結界に一時的に穴を開けてもらって、数匹結界内に引き入れたあと再び閉じてもらってから引き入れたゴブリンオーガを確実に狩っていく!ヴィサスさんには負担を強いることになって申し訳ないが、よろしく頼む!」


「お任せ下さい!」



半透明の障壁に一部穴が開く。


そこにゴブリンオーガの軍勢が殺到するが、狭くて一匹ずつしか通れない。


そして、三匹ほど入ったところで障壁が閉じられた。

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