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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 11
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緑鬼の王、再び 24

「私と支部長が親子かなんてどうでもいいです。さっさと終わらせましょう」


「あ、ああ!そうだな!」



レセプさんが冷たい視線でプレシさんを見る。


プレシさんもさすがに察したのか、急いで姿勢を正すと真面目な顔つきになった。



「さて、先ほど説明した通り、まずはレセプがゴブリンオーガの巣に潜り込み、外に(おび)き出す。レセプ、久々の単独潜入だが、問題ないな?」


「はい。問題ありません」



レセプさんは隠密の特殊魔法が使えるらしい。


その効果は凄まじく、今使っている魔道具を遥かに凌駕(りょうが)し、その気になれば完全に気配を消すことも出来るという。


この人に命を狙われたら、誰も気づくことは出来ず、いつの間にかあの世に旅立っていることだろう。


……レセプさんが悪い人じゃなくて本当に良かった。



「次に、レセプが誘き出したらヴィサスさんが結界を発動。逃さないようにお願いしたい」


「お任せ下さい」



ヴィサス様は(うやうや)しくお辞儀する。



「ゴブリンオーガが逃げられなくなったところでわたしが攻撃。一網打尽にする。そして、誘き出しきれなかった残りのゴブリンオーガを一匹ずつ確実に撃破、排除する。その際、わたしとレセプ、貴方がた三人で必ずチームを組むこと。決して一人にはならないようにお願いしたい」



そう言って、プレシさんが私たちの顔を一人ずつ見回す。


私たちは頷いた。



「もし、不測の事態が起きた場合は各自の判断に任せる。それでいいかな?」


「大丈夫です」


「よし!それでは作戦を開始する!」




ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・




「__レセプさん、大丈夫でしょうか?」



あれから1時間は過ぎただろうか。


レセプさんがゴブリンオーガの巣がある洞穴に入って結構な時間が経っていた。



「大丈夫。レセプの隠密魔法は完璧だ。レセプ側からなにかしない限り、気づかれることはない。今は信じて待つとしよう」



動きがないということは、まだ準備中だからとのこと。


焦らず、ゆっくり待てばしっかり誘き出してくれるので心配ないとのことだった。



プレシさんの言葉を聞いて私たちは互いに頷き合うと、プレシさんの言う通り信じて待つことにした。

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