表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 10
105/377

白黒ハッキリつけましょう 9

「連射連射!」



光弾を放ったそばから再び光弾を生成し、それをまた放つ。


私はそれを、高速で移動して避ける。





ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・





「はぁ……はぁ……いつになったら当たるの……?」



それから1分くらい経って、さすがに疲れたのかイーリスは魔法を放つのを止めた。


地面は光弾の爆発の影響で大量のクレーターだらけになっており、模擬戦用の広場がまるで爆撃の爆心地になったかのような有様だ。



「あー、ここ直すの大変そうですね」



どこか他人事のように呟く私。



「はぁ……そう、思うなら……はぁ…当たり…なさいよ……はぁ…」


「は?何故当たってあげないといけないんです?」



私は、近くにある()()()()()を持ち上げる。



「え?それ…いったいどうするの…?」


「どうするのかって?こうするんですよ」



私は、()()()()()はあろう手頃な瓦礫を振りかぶる。



「それ、いきますよー」


「え、あ、ちょっ!きゃあぁぁぁぁっ!!」



振りかぶった瓦礫をイーリスに向かって投げつけた。


綺麗な弧を描いて飛んでいく。

イーリスは、悲鳴を上げながら地面を転がるように這って逃げる。


そして__



ドズン……ッ!



その直後、さっきまでイーリスがいたところに瓦礫が落下した。



「ちょっ!ちょっとアナタ!危ないじゃない!」



涙目になりながらイーリスはこちらに振り向くと、抗議の視線を向ける。



「何を言ってるんですか。今は決闘の最中ですよ?ほら、次行きますよ」



私は再び瓦礫を持ち上げる。

そして、イーリスがいるところに向かってまた投げた。



「え、嘘っ!きゃあぁぁぁぁっ!」



慌てて()()()()イーリス。



「ほらほら、もっと動かないと当たりますよー」



そこに容赦なく瓦礫を打ち込みまくる私。



辺りには、瓦礫の落下音とイーリスの悲鳴が何度も響き渡った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ