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お付き合い頂き、ありがとうございます。
青空が広がるガラスの向こう。
なにもない広いフロアに、立つ黒装束の青年。風もないのに揺れる銀髪にかけられる幼い声。
「あの子、会社辞めなかったんだねー」
少女の声はすれど、姿は見えない。本人は電子機器に埋もれているから。
「願いが叶ってなによりだ。この世界では、ハラスメントは消えない問題だからね」
環奈の退職願は、本人の手によってビリビリに破かれて消えた。職場には和やかな雰囲気が戻り、効率も上がったらしい。
「飛ばされたバカ、離婚されたみたいだよー」
「まだ猶予はあったんじゃなかったか」
「ド田舎にひとりだけの支店で給料半分以下になったからねー」
あ、ハラスメント問題の処分も含めての減額だそうだ。当然だよね、今までが給料泥棒だったもの。
「自分の不幸を嘆いてるらしいからさー、本当の話を噂として流しといたー」
「真実だから名誉毀損もないだろう」
むしろぐっじょぶ! であろう。
深刻な問題だとは思っていなかった会社の上層部は、それなりに処罰を受けた。公にはされていないが、今まで見てみぬふりをしていた分、軽くはできなかった。
「できることをしないのはぎるてぃだよねー」
それで泣きを見るのはいつでも社員だ。
「つつかれて困るのは誰か、ってことだな」
会社の評判を重んじる株主達はとても怖い存在だよね。
「それが真の願いなら、うちはいつでも引き受けるさ」
真っ当な願いから、後ろ暗い願いだろうとも、それが心からの願いからば、扉は開く。
開いたならば、引き受けるだけだ。
ここは、そのための場所。
星蒼屋。
いつでも問題を清掃しましょう。願いのままにーー。
またそのうち! です(笑)




