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立ち位置
私は自由に振る舞っていたくて、
「らしくないじゃん」なんて上等。
私は自由に考えていたくて、
「頭おかしい」そうだね、知ってる。
私は自由に歩いていたくて、
なのに周りに合わせていたくて。
ああ、いつからこんな性格だったかな。
いつからこの位置に立ち続けるようになったのかな。
疑問に思うのに、辛くない。
不思議と体が動かない。
本能で、分かってる。
『ココガアタシノベストポジション』
私一人が動いたくらいじゃ、この共同体は表情一つ変えない。
それを知ってても、接する人の微かな震えさえ怖がってたりする。
動けないんだよ、
動かないんだよ、
動きたいんだよ、
動かないんだよ、
可能か否か、
願望か否か、
分からないまま、動かずにいる。
でも、やっぱり。
あのね、私ね、
本当はもっと無知なんだ。
本当はもっと愚かなんだ。
本当はもっと勝手なんだ。
胸張って出来る自己紹介じゃないけどさ。
本当は、もっと。
(高校の時に書いたモノ)




