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1102話 TTP(徹底的にパクる)


〜メグミside〜




 バイト開始前なのにすでに追い詰められ、妄想の華を咲かせた魔王達には気の毒なことだが、神々を迎えるにあたって彼等にはやるべき事がある。


 それは、失礼にならないようマナーを叩きこみ「一端の使用人」にする為の、新人研修だ!



 そしてこれは、全員でやるわけじゃない。


 あくまでも3畳の狭い空間に閉じ込められた状態でおこなわれ、一人一人サボっていないか徹底的にチェックされる。



「もしサボったら、契約違反のペナルティーで本体に電流を流す。電流自体は軽いもんだが、それなりに痛いかもしれん」


 でしょうね……ゾンビ執事達、僕の自販機で大人買いした軍用の電気拷問器具の電極を、無防備な<ピー>に取り付けちゃったし。



 参加者に、女性魔王がいなくてよかったよ。


 ここまで見事なセクハラだと、いくらクソ魔王相手でも、サーシャとアスタリア先輩が怒り出すかもしれない。



『では新人研修を開始する! メモ帳とペンを出せ!』


『『『『『『『『『『…………??』』』』』』』』』』



 急にそんな事を言われても、筆記用具どころか肉体すら持たずに臨んだ研修者達に、メモ帳とペンの用意などあるわけがない。


 だが…………



『ふざけるな! 近頃の若者は弛んでいる! その場でスクワット1000回! 一番遅いやつに喝!!』


『あぎゃあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!? 俺のっ、俺の大事なっ、キャノンがぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!』


 理性というものを丸ごと排除した、スポコンゾンビ教官による鬼畜指導が入り、早速とある魔王の粗チンが焼け焦げた。






「ルノーブル先輩。なんかこの研修、理不尽度高くないですか? 怒声と拳骨で済ませるパターンなら、人間社会の新人研修あるあるですけど」


「というより、昭和ぁ……。ここ異世界なのに、昭和感が半端ねぇ! いや、でも……さすがに昭和でも、新入社員の<ピー>は焦がさなかったよなぁ?」



 マサルいわく、昭和時代のブラック企業を彷彿とさせる新人研修らしいが、人間社会でこれが罷り通るなんて……日本、怖すぎる。


 と思ったけど……ルノーブル先輩いわく、理不尽成分の出典は「僕」だった。



「メグミのやり方を研究し、徹底的にパクらせてもらったんだ! ターゲットの心身を傷つける術において、お前の右に出るものはそういないだろう」


 その認められ方、全然嬉しくないっス!



 あと僕は、そんなに高い拷問用の電極なんか使わず、安い火魔法とガソリンで炙るから!


 ゴミ相手にそんな「金持ち仕草」していたら、予算がいくらあっても足りませんよ〜!!



 とまぁ、ツッコミは程々にしておくとして……<ピー>を焦がした次は、ブラック企業あるあるの「とにかく叫ぶ」で、喉を潰させた。


『紙がないなら何度も繰り返し叫んで覚えろ! 神々に"床を舐めろ"と言われたら、犬になったように地べたに張りつきご命令に従います! 復唱!!!!』


『『『『『『『『『『神々に"床を舐めろ"と言われたら、犬になったように地べたに張りつきご命令に従います!』』』』』』』』』』



『声が小さい! 気合いが足らんわ!!!! 喝っ!!!!』


『『『ぎゃあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!? 俺の【キャノン】【蕾】【ヘソ】があぁぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!』』』



 あ〜らら、今度は三人焼かれた。


 野郎の胸は焦げ落ちても問題ないから、別にいいとして……ヘソは本気でキツイな。


 内臓に電撃のダメージ入って、体調不良ゲロリアンコース一直線だぞ。






 そして被害者の絶叫だけ流して恐怖をあおり、命令に従わせて研修者全員の喉を潰したゾンビ教官は、そんなの知るかとばかりに更なる鬼畜指導をかます。


『声が出ない!? そんなの甘えだ!! 気合いと根性で、腹に思いっきり力を入れて声を振り絞れ!!!! 死ぬ気で叫ぶんだ!!!!』


『『『『『『『『『『う゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜っ!!!!』』』』』』』』』』



 幸か不幸か、うだつが上がらないとはいえ奴等は「頑丈な肉体をもつ魔王」なので、極限まで気合を入れて喉ちんこを潰せば声は出せた。


 この絶叫で研修内容を記憶できるとは思えないし、新人研修にしては内容に難がある気もしなくもないが。



『おら起きろ! テストを始めるぞ! 誰が寝ていいと言った!!!! 98点以下は、1点マイナスごとに喝1発! 開始ぃ!!!!』


 そして声と涙が枯れるまで鬼の指導を続け、全員が指一本動かせなくなったところで、根性論と致命的に相性の悪いペーパーテストが登場。



 どう考えても、これまでの理不尽教育で研修組の記憶は消し飛んでおり、ペーパーテストなどさせても赤点三昧がオチだ。


 武士の情けで鉛筆は配布されたが……これまでの様子を見る限り、98点以上をとる合格者が現われるとは思えない。



「まぁ大丈夫だよ。あのテストは何ヶ所か焦がした後、間違えた問題を1万回ずつ書かせて記憶に焼きこむ為の、名目つくりでしかないから」


 なるほど。


 そのついでに焦がされる、研修者の<<<ピー>>>……哀れっスね。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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