表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1097/1104

1097話 正規合格者と補欠


〜メグミside〜




「あぁ確かに! "早い者勝ち"って書いてあり枠が多ければ、落ちるザコの数も減るって、普通は理解できそうなものだけど……無理か」


「はい、絶対に無理です。彼等の自己評価、薬でもキメたのかと思うくらい高いですし」



 別に、少数派のザコが掲示板で騒いだところで問題にはならない。


 彼等は「<農民><小鬼>同盟憎し!」でエコーチェンバーしているだけで、本物の仲間じゃないからだ!


 自分が受かった求人に落ちたザコを見れば、慰めて信用を勝ち取るよりマウントを取りたくなる、本能に忠実な猿ばかりなので団結する事などない。



 とはいえ、折角なのでこのネタも美味しく料理したいなぁ〜。


 そうだ!



「ルノーブル先輩。その落選組、"補欠"って事にしません? もし正規合格者が仕事で手を抜いたら、途中採用で入れ替えるって"建前"にしましょうよ!」


「なるほど。事前にそう伝えられていれば、神々から本物のパワハラを受けて壊れそうになっても、プライドが邪魔して逃げられなくなる」


「はい! 逃げたら一生"逃げ出して補欠以下のザコに落ちた無能"扱いされますし、マウントした手前、何もかも壊れるまで働くしかなくなります!」



 今回はルノーブル先輩が霊を管理するから、ぶっちゃけ逃げようと思っても逃げられないんだけど、ザコの逃避本能は案外シャレにならないからね。


 物理的な逃亡阻止ブロックに加えて、マインド面でもガッチガチに縛り、"最後まで本物に触れて"壊れてもらうぞ?



「それにしても、さすがは本体! <ブラック>の方が抽出して煮詰めた分、ヤバイと思っていたが……本体のサイコパスぶりも確かなものだ!」


 ちょっと先輩、その言い方は酷くないですか!?


 僕も<ブラック>もちょ〜っと黒いだけで、中身は愉快で楽しい仲間思いなタイプなんですよ!!






 そう抗議したものの、ルノーブル先輩にはサラッと流され、「これでも飲んで落ち着け」とハーブティーを与えられた。


 「そんなに怒ると血管切れるぞ」みたいな煽りで、痔の薬を渡されるよりはマシだが、ハーブティーの煽りも中々点数高いと思う。



「掲示板で正面から補欠組にマウントを取り出した、正規合格組の煽りに比べたら、シャレが効いている分まだマシですけど。いやぁ〜、これは酷い!」


「煽るにしても、後々のことを考えて二通りの意味にするとか、同じ正規合格者組のバカに喋らせる方が、いいと思うけどね〜。知らんけど」



 少し前まで仲良くルノーブル先輩の罵倒大会をしていた連中は、アッという間に「多数の合格者(マウント勢)」と「少数の補欠(被害者面)」に分かれ……


 被害者面でメンヘラを拗らせた書き込みをした補欠組を、正規合格者が集団でボッコボコに叩いてさらに病ませる、指殺人ムーブに入った。



 「<農民>同盟のぶら下がり男」と揶揄するほど、蔑んでいたルノーブル先輩に補欠通知を渡されただけで、そんなに病まなくてもいいのにね〜。


 実は正規採用組の方が、神々に本物のパワハラを受けて潰れるデスゾーンに近いので、ザコくて採用されなかった君達はある意味"勝ち組"でもある訳だし。



「けひひひひひっ! ゴミがゴミを蔑み負のエネルギーを撒き散らす、デススパイラル! 良い学習材料になりますぅ〜〜♪」


 あと<フラック>、そろそろ正気に戻りなさ〜い。


 魔王掲示板のログは保存しておけば後からでも見れるし、採用者数多すぎて捌くの大変なんだから、お前もルノーブル先輩を手伝わないと!






「それで、どうやって"神が集う魔境"にザコ魔王の精神を閉じ込めるんです? 無限回復する霊に憑依させると聞きましたけど、どんな仕様なんですか?」


「うん。それなんだけどね〜、コレを使う」


「これは……アスタリア先輩が使っている式神と、似た構造ですね。コッチは闇の権化って感じですけど」



「そうそう。この闇式神に一時的にザコ魔王の精神を封じて、そのまま霊に埋め込むんだよ。もちろん、神の御前で氾濫なんかされちゃ困るから、鎖で繋ぐけど」


「なるほど。闇式神の主人をルノーブル先輩と定義づけしたうえで、ザコ魔王の精神だけ乗せて現場へ放りこむんですね」



 それなら、霊および札への干渉力でルノーブル先輩にボロ負けするザコ魔王の精神は、泣こうが喚こうが闇式神に閉じ込められたままとなり……


 強制的に、最前線で「神のパワハラ」を受け続けられる!!



「だけど、それ偶にバグりますよね?」


「うん。苛立った神様が霊の中に手をつっこみ、闇式神を焼き殺してしまうと"中の魔王の精神"も焼かれる。だけどまぁ事故みたいなもんだし仕方ないっしょ」


「ですね〜」



 面接という事で多少は猫を被る可能性が高い神々を、もし怒らせたのだとすれば其奴の責任。


 魔王界に労災保険なんてものはないので、「勝手に滅んでください。残された私財は、こちらで接収して運営費に回しますね」なのよ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
一応、怖いのはザコ魔王が粗相やらかしてキレた面接希望者達が、徒党を組んで反メグミ連合を組むことかな?基本的には協調性の欠片もない烏合の衆だけど。 ただまあ、まともな運営能力すらないザコ魔王と違って多…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ