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1096話 この親にしてこの子あり


〜メグミside〜




 ままならない現実にゲッソリして、そのまま二度寝を決め込んでしまったが、<農民>の先輩方が動いているのに若手の僕がサボり続ける訳にはいかない!


 なので覚悟を決めて寝室を飛び出し、「何か手伝う事はないか?」とアスタリア先輩に尋ねたが、なぜか凄くいい笑顔で「大丈夫♪」と言われてしまった。



 さすがに、中級神<エース>がメグミ派加入を目論み押しかけ土下座をかましている現場へ、出向くわけにもいかないので……


 モンティート先輩達の仕事を手伝うことは不可能だが、他の仕事も皆に取られてしまっていて、やる事がない!



 正確に言うと、文官役のオートマタや眷属から仕事を奪えば、いくらでも働けるのだが……


 彼等に任せた役割を奪うのはリーダーとしてどうかと思うし、そもそも「最後まで信じて仕事を預ける」のも僕の仕事。


 「とりあえず働いています」感を出すためだけに、彼等に迷惑をかける訳にはいかない!



「だからと言って、三度寝する訳にはいかないんだよな〜。どうしたものか……」


 そうだ、折角だしこの待機時間を使ってルノーブル先輩のダンジョンへ遊びに行こう!



 ルノーブル先輩も、僕等に良くしてくれる優しい先輩なんだけど……


 「ダンジョンから出られない」という制約のせいで、どうしてもボッチになりがちな方なんだよね〜。



 だったら、何故スティーブのダンジョンや<恵のダンジョン>にたむろして、行動制限のある先輩を加えないのかって?


 そりゃあ単純に、ルノーブル先輩のダンジョンがアンデッドダンジョンで瘴気ムンムンだから。



 僕は瘴気慣れしたから問題なく行き来できるけど、聖属性に寄っている先輩方や、常時瘴気を浴びていられるほど強くないサーシャ達は……


 ルノーブル先輩のダンジョンで過ごすと、瘴気の影響を受けて精神やられちゃうんだよ。






「という事で、戦勝祝いも兼ねて遊びに来ました! だけど、どうしてこの場に<ブラック>がいるの? もしかして……」


「えっと、裏切ってはいないですよ! ちょ〜っと悪巧みをしていただけで、ご主人様を裏切ることは断じてないです!!」



 あぁなんだ、日課の"悪巧み"にルノーブル先輩を巻き込んだだけか。


 遊ぶのは構わないけど、頼まれたら断れない魔王だっているんだから、周りに負担がかからないようにしてね。



「それで、どんな"お遊び"を始めたの? 僕も混ぜてよ〜」


「はい、ご主人様も一緒に遊びましょう!」


「(なんだかなぁ。主従仲が良いのは喜ばしい事だけど、君達ホント……この親にしてこの子ありって感じだよね)」



「ルノーブル先輩、心の声が筒抜けています!」


 僕が上級神になっちゃって、先輩のバリアを無意識のうちに突破できる状態になっているので、ご不快ならバリアを強化して防御してください!



「ゴメン、ゴメン……本音が漏れたwww 特に読まれて支障があるものでもないし、実力格差が開きすぎて防御も厳しいんで、このままでOKだ」


「了解です! それで<ブラック>は、ルノーブル先輩を巻き込んでどんな"お遊び"をしていたの?」



 そう尋ねると、ブラックはさっき見たアスタリア先輩以上に素晴らしい笑顔で、実行中の"悪巧み"について話してくれた。


 聞いた感想……この子の思考、日に日に僕ソックリになっていない?



 そりゃあ僕のブラック成分を受け継いで、ひたすら胡散臭い眷属として生まれた子だから、僕ソックリに育つのも理解できるけど……


 これまで「純度100%のブラック」だったのが、皆に可愛がられて他者の心を解し、「心理学を利用して敵の心を打ち砕くブラック」に進化した気がする。



「(まぁ深みが出たって事だし、いいか。すくすく育ってくれて僕は嬉しいよ)」


 だけど悪巧みで他者を巻きこむときは、たとえ些事だろうと一言僕に伝えてね……ブラッシュアップして、より質の高い悪巧みへ至らせるから!






「それで、ルノーブル先輩。応募状況はどんな感じですか? アイツ等、口は達者だけど全然身を切らないから、今回も口先だけで動かないんじゃ……」


「いや、予想以上に申し込みがあった。通達文に載せた"早い者勝ち"って文言が、決断を後押ししたのかもね」



 あぁ〜、あの「本当は在庫切れなんて無いにも関わらず、ターゲットを焦らせてその場で決めさせるためだけに出される、情報商材屋御用達の文言」っスか?


 日本産のビジネス本の中で、「稼げます!」と自信満々で腕組みしている表紙のオッサンが、偉そうな語調で解説していたよー。


 巻末でそのオッサンが、自分のビジネスに読者を誘導するべく同じスキームを使っていたのが、芸術点高くて笑えた。



「それで、どのくらい採用するんです? 本当に、早い者勝ちにするんですか?」


「うん。9割採用するけどねー。魔王掲示板で採用情報を共有されると、全員採用じゃ嘘がバレて荒れるんで、何人か"形だけ"落とす」


「なるほど。それはそれで、落とされた少数派が"どうして!?"となり荒れそうですね〜」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
9割採用か…… 確かに落ちた人は不平不満が出そうですね。 その辺も美味しく対処するんだろうけど、どんな手を使うのか楽しみw
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