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1093話 無駄に優秀な窓際族




 一般的な"窓際"……つまりヒエラルキー底辺の存在であれば、同格同士で集まる度に他者の悪口を言い、足を引っ張ったり惨めな己を慰めたりする。


 だが神クラスともなれば"窓際"のレベルも一段違い、来たるべきときに備えて、他の派閥の「意識低い系ネットワーク」にも繋ぎをとった。



『上級神が整備していた派閥領を守る結界は、もう無い。この条件なら、愚鈍な俺等でもどうにかできるぞ!』


『他派閥でエコーチェンバーを引き起こすには、それなりに数がいるな。だったら、この条件でいいか。ほらお前達、行ってこい!』



<<<<<<<<<<--- バサッ! バサッ! バサッ! バサッ! --->>>>>>>>>>


 仮にも彼等は神であり、規模こそショボいとはいえ神力も持っている。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


風見鶏(B)


その場限りの眷属<風見鶏>を生み出すことができる。


生まれた<風見鶏>は、<眷属創造>で創られた者と違って主人のDNA情報を引き継いでおらず、上位者には従順なので扱いやすい。


しかし風見鶏体質な者を見つけると、同類で連み安心感を得たくなるのか、仕事そっちのけで絡みにいってしまう。


また主人より多くの餌を与えると懐柔できるため、スパイ活動にも不向きな特化型眷属だ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 「こんな裏切り者の代表格みたいな鳥、生み出してどうするんだよ!?」と思うかもしれないが、だからこそ"価値"がある。


『サンキュー! これで、ネットワークに"サイレント鞍替え勢"が紛れこむリスクを減らせた。今のうちに、早くやっちまえ!』


『了解!』






 そう……あえて裏切り体質な風見鶏を四方八方へ放ち、「繋がっちゃダメな鞍替え志願者」を炙り出すことで、安全を確保したうえで繋ぎをとったのだ!


 本命の連絡手段である<エコチェン蜂>は、風見鶏の背中に隠れて他派閥へ向かい、風見鶏が寄っていかないザコを見つけて任務を果たす。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


エコチェン蜂(B)


その場限りの眷属<エコチェン蜂>を生み出すことができる。


生まれた<エコチェン蜂>は、<眷属創造>で創られた者と違って主人のDNA情報を引き継いでおらず、上位者には従順なので扱いやすい。


また主人と同じ属性の存在を見つけると、主人の思想を伝えてエコチェンさせようと、するため……


奇跡(笑)で成りあがる宗教家と、特に相性がよい。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



『ふぅ〜。これだけ数を増やせば、全派閥の"ネットワーク"に繋がるだろう』


『そうとも限らねぇぞ〜。受け取る相手もその仲間も、俺達と同じ"窓際を極めし者"なんだから、期待は禁物だ!』


『『『『それなぁ〜〜』』』』



 悟りを開いた窓際族は、相手への期待など一切捨てるし、苛立ちでパワハラをまき散らす上級神達と違って、"待つ"ことの大切さをわきまえている。


 それゆえ仕組み化も得意であり、「蜂がダメなときは、控えの神力<ポスト>で〜〜〜」と、失敗すること前提で作戦を立て展開していった。






 そんな「無駄に優秀な窓際族」と違って、飛ぶ鳥を落とす勢いの<農民><小鬼>同盟の足を、死ぬ気で引っ張ろうと頑張る愚者もいた。


 <サルトー区・ポルカト界>の底辺で、常時エコーチェンバーしてメグミ達への悪口を研ぎすませる、窓際魔王達である。



 彼等は他責思考を極めているため、<農民><小鬼>同盟が、神による理不尽な搾取から<サルトー区・ポルカト界>を護った件については、触れない。


 どれだけ大きかろうと、自分に恩恵がある功績だろうと、「ムカつく奴が動いたら全部嫌!」の精神なので……


 わざわざ相手の株をあげ、自分の相対的立場をこれ以上落とす合理的理由がないからだ!



『チッ! <農民>の威勢を借りて、好き勝手しやがって! もういい、こんな世界出ていってやる!』


『そうだ! 俺達全員で移籍すれば、<農民><小鬼>同盟は狩るものがいなくなり全滅! そして棚ボタが俺たちの元に……』



 飛ぶ鳥を落とす勢いで、「次から次へと派閥への合流」を求める者が現われる、メグミ達に対して「出ていってやる」と吠えても、誰にも気づかれない。


 彼等は無意識のうちに「自分の存在に価値がある」と思い込み、それを前提に動くが、実際「価値があるか」と言うと甚だ疑問なのである。



『移籍先って、どうやって探せばいいんだ? もちろん、俺達の資産であるダンジョンは"設定保存のうえ"移れるんだよな?』


 誰一人として、お前など呼んでいない!



 にも関わらず、当然のように「資産の保証」や「安全な移籍」を求め、「もし自分がいなくなれば〇〇は困る〜」などと、なろう系シンキングするのは……


 身の程をわきまえない傲慢な振る舞いであり、「いっそ居なくなってくれ」と返されて終わりだ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
神の世界にアクセスすらできないただの魔王ごときが移籍って何をどこに移籍するつもりなんだろ?(´・ω・`) 当所のマサルですら移動するだけで油断すれば死にかけてたのに
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