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1086話 ほのぼのサビ残


〜メグミside〜




 <恵のダンジョン>に侵入した最後の敵神である<ゴサン>を滅ぼしたことで、ひとまず命の危機は去った。


 だが修羅場を潜り抜けたことで皆の結束が緩み、モンティート先輩とマサルが"サビ残なし"で帰ってしまうと……


 それに釣られて、ノリの良くなったウチの子達まで「お疲れさまっしたー!」と立ち去る演技をし、一人残された僕はダンスフロアでボッチになった。



「(いや、理解はできるんだよ。皆ものすごく頑張ってくれたし、命を張った戦いで疲れたよね? きっと休みたいんだろう。だけど、ボッチ寂しい!)」


 せめてこう、「一緒にサボりませんか?」みたいな甘〜いお誘いはないの!?



 えっ、「働神相手にそんなことを言うマヌケはいない」って?


 はい、スミマセン……一人でサビ残、頑張ります。



「(上級神連中も、死ぬならもっと綺麗に死ねよな〜。どうしてウンコとか内臓とか、汚いモン撒き散らして逝くんだよ)」


 動きを止めたものの、遺された「闇神の意志」である<変質者の鎧>もあるし、このフロア全体を聖魔法で浄化してお掃除となると大変。



 あと……ひとまず別部屋に放りこんだけど、死に際してアイテムボックスが無効になり放出された、神連中の私財の整理もやらなきゃいけない。


 なんせ、闇属性の上級神がアイテムボックスに保管していた物だからね。


 いつ危険物が飛び出してくるか分からないし、逆に整理して接収できれば莫大な財産になるから、今後の為にも可能な限り早く片付ける必要があるのだ!



「(ハァ〜。とりあえず、土魔法で異物を掘り出して浄化するところから始めよう。無闇にダンジョンに取り込むと、"厄災付き"だった場合厄介だし)」


 という事で、出口からコソコソ顔を覗かせて"ツッコミ待ち"している諸君……サビ残じゃなくて僕が自腹で高級飯を奢るから、残業手伝ってください。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「ふぅ〜、ようやく終わったぁ〜!!」


 モンスターだけでなく、前線に出なかったことで比較的体力が残っていたサーシャが、魔法担当で残業に付き合ってくれたので……


 なんとか、その日のうちに"お片付け"ができたよ。



「お疲れさま〜。なんか神様が戦った場所とは思えないくらい、汚……。生々しかったけど、これで通常のダンジョン運営に戻せるよね?」


「うん。地獄世界の始末が終わっていない状態で<サルトー区・ポルカト界>と繋ぎ直すと、世界ごと詰みかねないからまだ"仮置き状態"は続くけど」



 一区切りついたとはいえ、まだ仕事は山積みなのだが……疲れで本能が刺激されたのか、砂漠に立つワンピース姿のサーシャがとにかく愛おしい。


 汚物とか内臓臭とか……そういう不純物が視界から消えたこともあり、「真夏の砂浜で伸びをする乙女」のような清純さを、邪魔するものがないのだ!



「うん。狙われているのは何となく理解できたけど、それは後でのお楽しみ♪ まだメグミ君には、"先輩方とモンスターの慰労"業務が残っているよー」


「あっハイ。誠心誠意、手伝ってくれた皆を慰労させていただきます」






 ツッコミ待ちで帰るフリこそしたものの、残業を手伝ってくれた眷属&モンスター達とは違い、モンティート先輩とマサルは本当に即帰還した。


 彼等は特に消耗が激しかったし、そもそも闇神を滅ぼした後の戦いがサビ残みたいなものだったため、終戦まで残ってくれただけありがたいのだ。



 ありがたいのだが……神様になったことで基礎体力が上がり、回復速度も早くなった彼等は、僕がサビ残している間に完全回復し……


 現在は同じく復活したアスタリア先輩達と、参戦したモンスターも巻き込んで、拠点で酒盛り中だという。



 ちなみにスティーブとカルマは、残業せず拠点で緩々していた訳じゃなく、負傷者の手当が終わったところで、酒盛り強制参加となり……


 先輩方の介抱やお酌といった、ゲロ被りリスクの高い残業に勤しんでくれている。



 すでに彼等は酒豪化したドラゴンのゲロを被っており、僕のスマホにも愚痴メールが山ほど届いたが、巻き込まれたくなかったのでスルーした。


 終盤の晩酌ならともかく、ジャンキーな飯も食べまくる序盤の介抱……それもサイズ違いのモンスター達を世話するのは、骨が折れるのだ。



「お酒の自販機、全種類飲んじゃったみたいよ。どれくらい酒代いくかな?」


「分からないけど、一財産飛ぶのは確実でしょう。人間用の高級酒を、サイズ違いのモンスター達が樽で飲み倒したわけだし……仕方ない」



 それに……バカ正直に言ったら殺されるけど、サーシャは酔うと積極的になり僕を強制退場させてくれるので……楽しみでもある。


 先輩方の前でお持ち帰りされるのは、恥ずかしさもあるのだが、自然とそういうシチュエーションになる"お酒"は…………うん、悪くないよ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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