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読む側だった私が、書く側になるまで  作者: 八坂 葵
『私』を広げた作品たち

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外伝2話 魔導具師セレナ 裏話

※10,688文字あるので、ホントーにヒマな方のみ、かつ思うがままに書き綴ったので読みづらいと思います。

 我慢できるよ!という奇特な方のみこの先へお進みください……



 #好きなだけ自作語りする見た人もやる


 Xでこんなハッシュタグが回ってきました。

 こんなものを見せたA音Mこさんは鬼だと思います。

 そのうえ、「多すぎて書けない」と伝えたら、「厳選して書かなきゃ許さない」と言われました(笑)

 まあ、後半は嘘ですが。


『笑顔を創る魔導具師セレナは、今日も世界をつないでいる』


 この作品の自作語りといっても、まだ途中なんですよね。

 なので、いったん完結している第十三章『咲き誇る風』までの内容で書きます。

 未読の方は、そちらを読んでから見ていただけると嬉しいです。

 もっとも、第十三章までで全二百七十七話あるので、頑張ってくださいね。


 まず、この作品はラノベの皮を被った一般向け娯楽小説らしいです。

 うすうす感じていましたが、先ほど確定しました(笑)

 そもそもこのお話は、魔王を倒すとか、世界最高の〇〇になるとか、そういう大層な目標がある作品ではありません。


 第四話で書いた通り、この作品を書くにあたって一番のモチベーションとなった作品は、『魔導具師ダリヤはうつむかない』です。

 この作品からは、かなり色濃く影響を受けています。


『ダリヤ』の目標は、強いていうなら、あらすじの最後にある「二人は結ばれるのか?」だと思っています。

 つまり、ダリヤとヴォルフの二人の恋愛の行方が、作品テーマのひとつになっているわけですね。


 じゃあ、『魔導具師セレナ』はどうなのか?

 前述のとおり、セレナには明確にゴールがあります。

 特に今まで公開していませんでしたが、

 魔導具師としての成功。

 そして、女性としての成功。

 この二つがゴールです。


 なので、第一話で澪という現代日本の大学生との邂逅を果たした段階で、スタートからゴールまで、実はどんな道筋をたどっても、私にとっては成功なんですよね(笑)


 もちろん、それだけではお話としてカオスになりかねないので、それぞれの年代ごとに何が起きて、何を感じて、どこへ向かうのかという方向性だけは決めていました。

 あれです。

『ONE PIECE』でいうところの記録指針(ログポース)みたいなものです。

 次の島への方向は分かる。

 けれど、行き方は自由。

 そんな感じです。


 主人公のセレナですが、当初は「魔導具を作りたい!」だけの女の子でした。

 二十話くらいまでですかね。

 頭六話は、ひたすら修行のお時間。

 七話で作ったランタンは光るものの、光量調節機能が動かない欠陥品です。


 最初の七話までは、私はセレナを「出来ない子」としてひたすら描写しました。

 なぜなら、よくあるチートものの「初めて作ったら出来た!」という世界観が苦手だったからです。

 別にチートものが嫌いなわけではないんですよ?

 それを自作として構築していくのが、私には出来ないというだけです。


 実際、セレナは第一話で澪と邂逅し、第二話、第三話で「天才かっ!?」と見せておいて、第四話でいきなり落とされます(笑)

 甘いよ。

 頭脳だけでうまく渡っていける世界じゃないんだよ、セレナ嬢?


 もし今のセレナが私の隣にいたら、確実に『混乱の雲(ネブラ・カオティカ)』を食らわされて、体に穴を開けられることでしょう……。

 このあたりまでのセレナは、実はプロット、並びに旧作に沿って動かしているだけの「キャラクター」でしかありませんでした。

 こういう性格で、こういう役割だから、その通りに動いてくださいねー。

 そんなふうに動かしていた形です。


 これが崩れ始めたのが、初等学校編からでした。

 ここで初めて、アミーカという親友が出来ることになります。

 今までも、一行だけ「友達と遊んでいた」と書いていたことはあります。

 ……あるよね?

 ですが、きちんと名前を付け、性格を付けた友達としては、アミーカが初めてのキャラとなります。

 それまでセレナだけで描いていた世界の中に、アミーカが入るとどうなるか。

 するすると書けていたお話が、たまーに抵抗を見せるようになるんですよね。


「うん?」


 最初は、筆が乗りすぎて余計なことを書いちゃったのかなぁ、くらいの印象でした。

 けれど、これを明確に感じたのは、第三章『未来へ繋ぐ王都』でのことです。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――


「バカ言ってんじゃないわよ! 人の友情踏みにじって、金にモノ言わせて奪い取るのが、アンタの言う貴族様ってこと!?」


「国や国民に認めてもらう努力を忘れたら貴族でいちゃいけないって、どの口が言ってたのよ。アンタなんか貴族失格よ。それとも何? 私を死刑にでもする? やりたいならさっさとやりなさい。その前にクナ・ヴァポリスは徹底的に砕いてやるからね!!」


 ※第三十一話『誤解を超えて知った、貴族の真っ直ぐな覚悟』より

 ―――――――――――――――――――――――――――――――


 ここ、まだ覚えています。


「バカ言ってんじゃないわよ!」までは、私の考えたセリフです。

 その後の「砕いてやるからね!!」までは、セレナのこの時の怒りが乗り移ったみたいに、スマホのフリック入力が追いつかないレベルで文字が次々と浮かんできました。


 書き終えた後、思わず息をついたのを、まだ記憶しています。

 たぶん、小説を書いていて初めて「キャラが動いた」瞬間だったと思います。


 そこからのセレナは、次第に勝手に動く割合が増えていきます。

 というか、セレナに触発されて、アミーカまで勝手に動きます。

 ほんの二話後のことです。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――


「知ってるよ! この二年間、どれほど私のために色々してくれたのよ! 今回だってそう。あなたは『誰かのために』精一杯動いちゃう、すごく優しい子なの。そんなの私が一番知ってる!」


 ※第三十三話『歩き出す私、もう一度あなたの隣へ』

 ―――――――――――――――――――――――――――――――


「どれほど私のために色々してくれたのよ!」って何よ。

「どれだけ私のために色々してくれたか、私が知らないわけないでしょ!」の方が読みやすいじゃん。

 今思うとそうなんですけど、たぶん私はここを直さないです。


 だって、アミーカの心から出たセリフですから。

 十一歳の少女の爆発した感情に、正しさとか読みやすさとか、いらないんですよ。

 だから、今書き終えたばかりのお話を推敲することには、とても意味があると思うんです。

 けれど、遠く離れた話の推敲は、なるべくやめた方がいいと思うんですよね。

 だって、その時文章に込めた感情まで削りかねないから。


 ……ちょっとそれました。


 初等学校編を通じて、私という枷から外されたセレナは、もう言うことを聞かなくなります。

 舞台を高等学校に移すと、今度はプロットからも外れていきます。

 一年生の頃は、まだプロットに乗せて書かれてはいたんですよね。


 高等学校編の仲間との出会い。

 高等学校の教育方針×寄付金制度。

 寄付金制度の崩壊×それを補うための新企画。


 まあざっくりこの三本で一年生は成り立ってます。

 二年生のプロットは、


 黎明祭(プリマルクス)

 地方予選

 全国大会


 分かりやすく言うと都道府県予選、インターハイの二本立てです(笑)

 あれ? 一つ足りなくない?

 そう感じたあなたは熱心な読者さんです。

 ズレていったのはその部分と、成り立ちまでの意味合いなんです。


 その頃はまだ黎明祭(プリマルクス)の名前は出てきてませんが、


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

「あ! そしたらさ、高等学校って六校あるじゃない? 高等学校同士のコンテストってあったら面白くない?」

「他の学校と? でも貴族向けは王都しかやってないよ?」

「なら貴族向けじゃないところで競えばいいじゃん。それとかそのコンテストで王都の貴族向けの料理やマナーを披露したら、国内のレベルもアップするかもしれないし」

「へー、面白そう! ……セレナってばいつまで経っても楽しいこと考えるの好きだよね。そういうところ、本当にすごいなぁって思うよ」


 と言うとアミーカはちょっと寂しそうに視線を下げる。

 あれ? アミーカってこんなに弱気だったっけ?


「何言ってんの? 聞いたからにはアミーカだって共犯だからね。王都の高等学校に企画通すの任せたから」

「えっ、私!?」

「あったりまえじゃん! はい、私たちは?」

「ヴェルダ初等学校の『つむじ風コンビ』?」

「そ! 最初に引き込んだのはアミーカなんだから、今さら逃さないからね?」


 ※第73話 帰郷で得たヒント

 ―――――――――――――――――――――――――――――――


 ちょっと引用長すぎましたが、最後のセリフを載せたかっただけです(笑)

 この時点で最初から黎明祭(プリマルクス)をにらんだ動きをするはずだったんですよね。

 けどここでふと考えました。


「あれ? 何のハウツーも持ってないセレナたちがいきなり全国レベルのイベントって不自然過ぎない?」


 と。

 そこで急遽つなぎの企画として立てられたのが、『学内競技会』です。

 ちなみにつなぎで作ったもんだから、『競技会』とか『コンテスト』とか表記がバラバラになってるあたりが私の適当さがにじみ出てしまってます。


 そしてもう一つ大きく変化したのが黎明祭(プリマルクス)を経てセレナが得るもの。

 当初セレナたちが四苦八苦して立てたこの企画、ウルヴィスにいながら企画を回していたため、王都で貴族たちが勝手に意味合いを変更してしまい、競技会ではなく品評会のような形式に変えて、貴族の権威を見せつけるだけのイベントにしてしまう予定でした。

 そこでセレナは魔導具の腕や動くことじゃない、貴族たちへの根回しや、爵位や派閥などの対貴族の立ち回りを覚えて三年目にリベンジの流れだったんですが……。


 そもそも初等学校時代にグレッダ伯爵、侯爵家次期当主のカイル、オーギュスト公爵と、三人からの保護をもらってますし、黎明祭(プリマルクス)自体は国の若手の技術力向上を目指して開催するイベントで、国のためになる。

 そう考えた時にわざわざセレナに遠回りをさせる必要あるかな? と思ったんです。

 というかセレナのためにオーギュスト様が出張らない理由は作れたんですけど、アミーカも噛んでるせいで、オーギュスト様が出ないのは不自然という、自爆をしたんですよね。

 結果、黎明祭(プリマルクス)は成功する方向へと舵を大きく切りなおすことになりました。


 ちなみにここで問題になっている爵位制度。

 知らない方のために書いておくと


 男爵 → 子爵 → 伯爵 → 侯爵 → 公爵


 と、左から右に行くにつれて偉くなります。

 なお、男爵は名誉爵位で一代限り。

 三代続いて男爵なら子爵となり、そこで初めて家で継いでいけるものとなります。

 つまりいわゆる『貴族』とは子爵以上。

 そういう認識でいいかと思います。


 さて、イベントとしてのプロットからのズレはそんなところになります。

 実は二年生は他に作品の根幹を揺るがしかねないズレが起きました。

 それが『恋愛』です。


 これに関してはもうハッキリ言います。

 Xと感想に影響を受けてギュンッと舵を百八十度一気にきりました。

 まず恋愛ですが、


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 A氏:ファンタジー×恋愛に強く惹かれるんですよ

 私:れ、恋愛……セレナでも後半まで逃げてる話題なのに(笑)


 ※ある日のXのやりとり

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 これをきっかけに恋愛ものとしてスタートしたのが、現在クライマックスに差し掛かっている『逃亡聖女と不死の騎士は、神なき世界で生きると誓う』になります。

 恋愛ものスタートなのに、今や普通に恋愛要素ありの王道冒険ものとなりましたが。


 ただここで主人公のエリアナがジークにどうやって惹かれていくか、気持ちを表に出していくかをじっくり考えることで、これがセレナにまで影響を及ぼし始めます。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 視線だけでなく身体をこちらに向けて、私へと近寄り、手を取ると、


「いつかきちんと礼を、と思っていた。ありがとうな、セレナ」


 急に胸の鼓動が跳ね上がった。

 カリウスにその気はないのは知ってるけど、私だって男の子に手を取られる経験なんてほとんどないんだ。

 急にそんなこと……しないでほしい。


「カリウスは……将来結婚とか考えてたりするの?」


 待て待て待て待て、私、何言ってんの!

 絶対、この前結婚の話とか出してきたママのせいだ!


 ※第百十話『高鳴る胸』―――――――――――――――――――――――――――――――


 ちなみに高等学校開始時点でマルクス×リディアのカップルは確定していたので、セレナに残るのはこの時点でチラッと登場しただけのルーカスとカリウスのみ。

 ルーカスは後の相手なのでここで出すわけにはいかない。

 仕方なくカリウスをセレナの初恋の相手に選びます。


 そしてもう一つ。

 この頃カクヨムで何をきっかけにしたかは忘れたんですが、初めて百合作品を読むこととなります。

 というか読み終わる頃に百合作品って知ったんですけど、読み終えても百合かなぁとちょっと不思議な感じを残してくれた作品だったんですね。

 女の子同士の恋愛ねぇ……あれ、セレナとマリーナ同室だよね?

 こんなのいくらだって発展させられるんじゃない??


 実はカリウスを相手に選んでおきながら、ずーっと「カリウスかなぁ?」と悩んでいた私は、ここで急に対抗馬にマリーナを出してしまいます(笑)

 まあルーカス=レオンと恋仲になる未来は確定事項として控えていたので、高等学校は色々経験積んでおいて?

 そんな軽い気持ちからでした。

 しかもちょうど本編ではセレナの変装ネタのせいで髪をベリーショートにする、いろんなタイプの変装用カツラが用意されているという状態。

『男装』でマリーナが色仕掛けでドキドキデート回だ!


 ……あの頃の自分に氷水をぶっかけたい気持ちでいっぱいです。

 今の季節(八月十五日)じゃご褒美にしかならないかもですが。


 で、ですね。

 マリーナはまぁ別口として成り立たせられるとしても、カリウスは私の中ではいつまで経っても、一時的にだとしても本命になりえなかったんですよね。

 これはもう私のプロットのせいなんですけど、セレナの恋愛相手って、もっとセレナと言い合い、ケンカし合いながら、少しずつ近づいていく人なんですよ。

 カリウスはセレナの邪魔を決してせずに、自分の興味あることを優先しながらそれでもセレナを見守ってくれるみたいな存在で、私の中のセレナの恋人像とは違ったんですよね。

 そんな事情でカリウスバージョンは泣く泣く不採用の道へ。

 ごめんよぉ、カリウス。

 キャラとしては大好きなんだ。

 ただ、セレナの相手ではなかった、ほんとそれだけなんだよ……。


 そして三年生。

 当初のプロットでは黎明祭(プリマルクス)のリベンジ戦の年度でした。

 それがなくなったということは……。

 どうしよう?(笑)


 ただ、恋愛関連で唯一片づけないといけないのが残っています。

 それはマリーナ。

 セレナ×マリーナじゃなくて、マリーナの婚約者問題ですね。

 これに関しては当初設定だけしておいて卒業までに片付けようと思っていたので、セレナの恋も一つ終わったタイミングでちょうどいいから決着をつけておこうと。

 で、ここでまた問題が発生します。

 マリーナには貴族の婚約者がいる。

 これだけしか決めてなかったので、なんでマリーナは嫌なのか、相手はどういう相手で、どういった事情で婚約が決まったのか、セレナたちはどうしたら介入が出来るのか?

 これらを決めないといけなくなりました。


 そこで考えたのが、マリーナの魔力強度『S』の設定です。

 まあ都合が良かったのと、せっかく作った魔力強度なのに出番がまだまだ後半になるので、一度顔見せとして出しておこうという程度のものです。

 詳しくは読んでいただければ分かりますが、私の中で現段階ではセレナ史上最悪のお話です。

 第百ロ十二話『互いの利のため 後編』となります。

 なお、チラッとネタバレですが、この後第十五章とまだ章すら決まっていない遥か先にも最悪の話があるので、このエピソードは三番目に落ちる予定ですが。



 その後、キアネアと仲良くなろう問題などもクリアしていきながら、セレナはいよいよルーカスに告白をする流れになるわけですが、ここでの障害が『いつレオンってバラそう?』です。

 一応ここまでにちょこちょこと貴族っぽいことに造詣深すぎない? みたいなことは匂わせ程度でいれているので、いつバラしてもいいっちゃいいんです。

 けど、プロット段階では正体バラすのはもっと先。

 今書いている章立てとしては、第十六章の予定だったんですよね。

 こういうことで迷う時はだいたいキャラクターに聞くようにしてます。

「言いたい?」って。


「言うに決まってんだろ、このバカ作者!」


 まぁそんなことは言われてませんが、そもそもレオンが隠せるわけがないんですよね。

 彼も人と付き合うのは出来るだけ正直に向き合いたい人なので。

 セレナと通じ合うのはその辺だったりもします。

 あとは今までカイル様との間や貴族問題が出た時って、だいたいグレッダさんに間に噛んでもらってましたが、そろそろグレッダさんを解放してあげないとかわいそう過ぎるという理由もあり、晴れてルーカス=レオンをバラしてセレナの土下座を勝ち得ました(笑)



 さて、この告白イベントで一つ問題が浮かんできました。

 それが『調律者(チューナー)』のこと。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

見通す者(パースペクター)、あらゆる魔力の流れを見通し、それを最適化出来る者の名称。セントーレ王国で最後に確認が出来たのは三百年以上前。つまりそんな伝説の存在よ」


 ※第四十五話『守られるという恐怖』

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「プログラミングは『最適化』がとても重要なの。魔導具なら回路の無駄を減らし、少ない処理で魔石の負担を減らし、力をロスなく結果に導く」

「今までのセレナにも『最適化』の知識はあったけど、それを再現する腕がなかった。でもここ最近で急に腕上がったでしょ?」

「ええ、どこぞの鬼教官のおかげでね」


 そう答えると澪はクスクス笑う。


「それで、『最適化』を再現できるようになったんだけど......なんでか知らないけど最適化ラインを目で見て分かるなんて能力になっちゃったんだよね」


 ※第四十六話『桜の世界で眠りにつく才能』

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 はい、いずれ修正しなきゃいけないところもしっかりバラしますよ?

 正直使いやすさで私が勝手に能力を拡張していってます。

 レオンへの『いつまでも共に(センペル・テークム)』を作った時は、魔導回路が完成形として空中に浮かび上がる。

 この後の初めての冒険者ギルドの依頼で自力で澪の封印を破ったセレナが使った時は、その場に『最適な』魔法を組み立てて、自分が知らない魔法でも撃ちだせる。

 ただし本人の魔法強度と魔力量を超えるものは作れない。


 うん、セレナの成長に伴って能力も成長したってことに……したいなぁ。


 ってことで、あらためて最新の『その場に『最適な』魔法を組み立る力』として定義しなおして、以後はそれで使おうということにしました。



 さて、ここまで高等学校編の裏話を引用交えて約5,000文字も書いてきたわけですが、それだけこの高等学校編は長いエピソードでした。

 今後エピソードが増えていくとは言え、今のところ断トツで『笑顔を創る魔導具セレナは、今日も世界をつないでいる』の物語の中核を成すエピソードとなっています。

 ちょうどカクヨムの近況ノートに書いた内訳を見つけたので転載しておきますね。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 56話〜226話、計171話。


 第56話〜57話:入学前(2話)

 第58話〜73話:一年生(16話)

 第74話〜160話:二年生(87話)

 第161話〜225話:三年生(65話)

 第226話:卒業後(1話)

 ―――――――――――――――――――――――――――――――


 ほら、二年生でバグったの丸わかりですよね?

 黎明祭(プリマルクス)と恋愛関連がドカッと盛り盛りになった結果です(笑)


 とは言えこれだけ長いこと書いてきたエピソードです。

 やはり締めるとなると胸にくるものがあるわけで。

 Xとかではそれだけを白状していますが第二百二十五話『最高の教え子たち』を書いてる時、私ずーっと涙してました(笑)

 経験がないわけじゃないですよ?

 それこを初めてセレナの心情とリンクした王都でのセレナ怒りのシーンとかだって胸にグッときてますから。

 けどね、話を書いてる間中涙がずっと止まらなかったのは初めてでした。


 私が人生で一番お気に入りの作品『魔導具師ダリヤはうつむかない』は何が一番好きかというと、読みながらいつしか自分が登場人物たちの隣で話を聞いているかのような没入感に浸れることでした。

 私の作品はまだそんな領域には至っていませんが、少なくとも書いてる本人がその領域を味わえたことは、ひとつ何かを達成できたのかもしれないと、そういう意味でもこの話はとても感慨深い一話になりました。



 そうして新しく突入した『王都修行編』。

 五秒で考えて名付けた編なので、もしかしたら後々名前変えるかもしれません。


 第十二章でやることはもう決まっていたので、ここはひたすら書くだけでした。

 すでにベーネ工房、ミレンツィア薬学研究所、レオンの専属魔導具師という三本柱が確定していたので、それぞれの場面で最低一エピソードずつを紹介。

 あとはキアネアの教育という側面も描く必要があったのでそのお話と、何より逃走用の魔導具の件。

 お話を書いてる以上当然ではあるんですけど、エピソードが決まっているからと言ってそのまま書けるわけでもなくて、例えば逃走用魔導具についてはセレナの専属魔導具師としての作品となります。

 ということは、まず冒険者のことを知らなければいけないし、実際の冒険についても情報を集める必要があるはずです。

 ってことは聞き込みをしてるはずなのでそのエピソードをどこかに入れなければいけませんし、セレナみたいな部外者がちょくちょく入り浸っては、気に食わない冒険者も出てくるでしょう。

 そこのトラブルなんかも描きたい。

 こうしてエピソードがどんどん増えて行ってしまうんですよね……。

 こうして第十二章を書いている間にどんどん話数がかさみ、途中でそれに気づいて慌ててペースアップをして三十五話までのびてしまったというわけです。


 そして話が揃っている最新の第十三章。

 とりあえずセレナの旅行の話が出てきたので、そこからスタート。

 これを終えて+αのエピソードを入れて王都修行編の二年目終了で行けるなーと。

 初年度の第十二章の章タイトルが『芽吹きの風』だったので、二年目で花開いていくという意味で『咲き誇る風』と命名。

 よしよし、頑張って書くぞー!


 ……と、またやらかすわけです。

 レオンとセレナの二人の旅行。

 庶民同士の旅行ならもうちょっと圧縮できたんでしょうけど、セレナが貴族の旅行っていうまったく慣れない環境に飛び込みながらも、レオンと王都では経験できないことを経験し、関係を進めていくということで、それを全て書き始めたら予想以上に話がかさみました。

 そこで急遽期間としてはたかだか十一日しかないのに一章まるまる使うこととなりました。

 で、結局セレナのせいで後半旅行がなくなりました(笑)

 本当は別の旅行地を考えてたんですよ?

 セレナの魔導具店巡りも予定としては入れてました。

 なぜかトラブルが起こり、次の行き先がヴェルダに変更。

 私のお話がキャラクター任せなゆえんがまざまざと表れた瞬間でした。


 ストーリーとしては以上が裏話を交えたお話となります。


 他に覚えてる限りで言うと、例えば旧作の『【旧作】じゃじゃ馬セレナの不器用真っ直ぐ錬金術〜未来の誰かのための魔導具作り〜』ですが、内容としては初等学校卒業までのお話ですが、全七十五話あります。

 今のセレナの初等学校編は五十五話です。

 つまり圧縮したら二十話も削れてしまったんですね(笑)

 おかげで初期の頃はこの設定は旧作だったか今のセレナだったかどちらか分からなくなり、毎回確認をしにいくという大きな手間がかかりました。

 ちなみにこの旧作のタイトルも一回変えていて『じゃじゃ馬セレナの転生錬金術ライフ〜私の魔導具は、みんなを幸せにするためにあるんだから!〜』でした。

 この時はまだ転生ものを書くつもりでいましたが、結果として澪がセレナの体を乗っ取って動くというのが私の中で容認できず、転生設定は消えていき、今では澪がセレナの中に転生して心の中で遊んでるだけの状態になっています(笑)


 あと、その時はまったくそんなことを考えてなかったのに、後付けでそういうことでしたっていう設定を付け足すこともたまにあります。

 マリーナとカリウスの関係性とかが代表格ですね。

 そもそもマリーナ自身が当初の立ち位置から大きく変わりました。

 本当は高等学校でのアミーカポジション。

 セレナを親友として支え、仲間の中でも寮で同じ部屋に住んでいるのでセレナの秘密(貴族との絡みとか)をいち早く知って助けになる。

 かつ、魔導具の実験が大好きで、セレナと毎日のように放課後残って実験を繰り返しては爆発事故を起こし、業を煮やしたレオニスに監視されるはずでした。

 それが何故か百合ルートを歩き始め、セレナに本気で恋をして、今やセレナの恋人のレオンに面と向かって不機嫌な態度を取る始末です。

 なんでこうなったんでしょうね?(笑)


 で、運命の第199話『隠れいた想い』で、セレナとレオン(この時表向きはルーカスでしたが)と話したカリウス。

 あれ?

 このままパーティーなんか行けないよね、カリウス。

 絶対気持ち落ち着いてるわけないじゃん。

 そこに別ルートで登場したマリーナ。

 あぁ、これに慰めさせよう(ヒドイ(笑)

 ってしたら、なぜか会話をしているうちにカリウスがセレナのことを先に好きになっていて、実はマリーナに相談していた。

 マリーナは恋愛感情が欠片もないセレナにそれを教え込んでから、カリウスとの話を進めさせようと、男装デートだのしていたら、気が付いたらセレナに本気になってしまった。

 二人の隠された協力関係がものの五分で出来上がりました。



 さて、好き勝手綴ってきたらもう一万字超えてしまいましたのでこの辺でいったん終わりたいと思います。

 もし他にセレナ本編でも外伝でも、外伝に入ってない短編でも聞きたいことがあったら遠慮なくご質問ください。

 未来の展開に関わりさえしなければ、すべてお答えしますので。

 このように長い文章を最後まで読んでいただいたあなたへ感謝を。

 それではまた『笑顔を創る魔導具セレナは、今日も世界をつないでいる』シリーズでお会いしましょう!

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