O型Rhnullのサトウ
ルミとカオリは、ボンベイ型のように珍しい血液型はないのかと調べた。カオリが調査を進める中、驚くべき情報を見つけた。
「O型Rhマイナスよりもさらに珍しい、O型Rhnullという血液型があるみたい」
とカオリが言った。
「O型Rhnull?」
ルミは興味津々で問いかけた。
「それってどれくらい珍しいの?」
「世界でも非常に少ない数しか確認されていない血液型なんだって。日本でもそんな人がいるのかしら…」カオリは思案顔で言った。
その時、村人の一人が彼女たちに近づいてきた。彼の名はサトウ、村でも特に寡黙で知られている人物だった。サトウは彼女たちの会話に興味を持ったようだった。
「あなたたち、珍しい血液型のことを話してたよね?」サトウが静かに口を開いた。
「ええ、そうです。もしかして、何かご存知ですか?」カオリが尋ねた。
サトウは少しためらった後、重い口を開いた。
「実は、俺がそのO型Rhnullの持ち主なんだ。だから、子供の頃からずっと血液のことには注意してきた。」
ルミとカオリは驚きを隠せなかった。
「そんなに珍しい血液型の持ち主がこの村にいたなんて…」
「でも、それが何か問題でも?」
サトウは不安そうに尋ねた。
カオリは安心させるように微笑んだ。
「いいえ、ただの調査の一環です。ご協力いただけると助かります。」
サトウは頷き、
「わかった。できる限りのことは協力するよ。」
と言った。
ルミとカオリは、サトウの協力を得て、さらに深くこの村の謎に迫っていくことを誓った。