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五黄の寅年
カオリはふとした表情で遠い目をしながら話し始めた。
「そういえば、昭和61年3月1日は土曜日で、干支は寅年。しかも36年に一度しか来ない五黄の寅年だったね。」
ルミは少し驚いた表情でカオリを見つめた。
「そんな特別な日に何かが起こるなんて…ユウヤの失踪と関係があるのかしら?」
カオリは頷きながら続けた。
「かもしれないね。五黄の寅年は特別な力が宿ると言われているし、何か不思議な力が働いたのかもしれない。でも本当に彼がどこへ行ったのか、まだ誰もわからないんだ。」
ルミは深く考え込むように目を伏せた。二人はしばしの間、静かにその場に立ち尽くしていた。




