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勇者パーティから勇者を追放したので、もう魔王城には行きません!  作者: おやまみかげ


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1/8

……おや? 地図は持ってるかい?


 いらっしゃい、旅人さん。

 この世界は初めてかな?


 ……どうしてそんなことを聞くのかって?

 

 ここにはね、キミのような旅人がよく来るんだ。

 迷い込んだのか、はたまた自らの足でここへ来たのか——。


 これからこの世界を覗いていくんだろう?

 それなら一つだけ、わたしと約束してほしい。

 

 キミはこの世界の観測者だ。

 だから手を貸したくなっても、絶対に干渉してはいけないよ。


 それさえ護ってくれれば、何を感じようが、どう思おうがキミの自由だ。


 ……変なことを言う老人だと思ったかい?


 キミは実に正直な人だ。

 じゃあ変なことついでに、この地図を持っていくといい。


 この世界には、四人の冒険者がいてね。

 同じ時を生きる者たちが、何を感じ、何を思い、何を選ぶのか。

 世界を観測しているうちに、その瞬間を目撃することになるだろう。


 ただ、注意点があってね。

 同じ時を生きている以上、時間は止められない。

 だから、急に視点が変わることがあるんだよ。


 でも、心配しなくて大丈夫さ。

 これを目印にするといい。

 そうすれば、きっと迷うことはないだろうからね。


 

 ♠︎→勇者フォル

 ♣︎→戦士アルデオ

 ♥︎→僧侶メデリ

 ♦︎→踊り子ルディア

 

 *→視点は変わらず、時間や場所が変わる合図だと思ってくれればいい。


 

 さてと、長々と話しすぎてしまったね。

 歳を取ると、話が長くなってしまって困ったもんだよ。

 わたしの話を聞くよりも、その目で見た方が早いだろう。


 いってらっしゃい、旅人さん。

 わたしはここでキミが何を見てくるのか、何を感じるのか。

 それを楽しみに待っているよ。


 もし地図をなくしたら、またここにおいで。

 わたしはいつでも待っているからね。


 

 それでは、よい旅を——。


 


 短編版をお読みくださった方へ。

 第一話、第二話までは短編と同じ内容になっています。

 あらかじめご了承ください。



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