表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   作者: ヴァンドール


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/42

4話

(執事 ランカスター視点)


 まったく、旦那様は何を考えているのだろう。

 いや、きっと何も考えていないな。


 王都から遠く離れたこの辺境の地に嫁いで来る花嫁に対して、結婚式すら挙げない。

 それどころか、住まわせたのは、亡くなられた大旦那様の愛人だった女性が暮らしていた、離れに建つ別宅だというのだから呆れてしまう。


 相手の方を思いやる気持ちなんて教えようも無いな。

 本人が自覚するまで待つしかないのか? だがそんな日が本当に来るのだろうか、かなり不安ではある。

 何せ女性には全く興味が無い。それなのにあの見目麗しいお姿。実に勿体無い限りである。


 多分旦那様は流行病で亡くなられた大旦那様と、その後、侯爵家のご実家に戻られた大奥様とのご夫婦の関係をずっと間近で見てこられたせいで、結婚に対し嫌悪感しかないのだろう。

 まあ、当たり前と言えば当たり前なのだが。


 何故ならあのご夫婦は、顔さえ合わせれば言い争いばかりをしていたからな。

 それに大旦那様が堂々と愛人を離れに住まわせるようになった頃には、お二人は顔を合わせてもお互いを無視をしていたしな。

 だから旦那様は、結婚なんてするものでは無いと思っているようだ。



 きっと旦那様の事だから、相手の方がここでの暮らしに嫌気がさして、実家にでも戻ってくれたらいいと思っているのだろう。


 いくら男爵家の四女といっても貴族令嬢であることに変わりないのだから、放っておいたらすぐに音を上げてしまうのは目に見えている。


 確かに陛下に対しても相手が勝手に出て行ったのなら言い訳が立つと思っているのだろう。


 全く旦那様はいつまでこのような生活を続けられるのか、本当にこのまま後継ぎをもうけることもなく生涯を終えるつもりなのか? 

 人として本当の幸せを知って欲しいと願うことは、あの旦那様には無理なのかもしれない。


 あの旦那様を変えることのできる女性がいればいいのだが、今回のご令嬢はとても大人しそうな方なので多分無理だろう。なら、せめて傷が浅いうちに帰られた方がご令嬢にとっても幸せなのかもしれんな。

 そんなことを思いながら、思わずため息が出てしまった。


『さあ、私も砦での仕事が待っている。早々にここを発たないといけないな』


 そう独り言を呟きながら旦那様の元へと向かった。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
え、執事は家を取り仕切る者ではないの?
馬鹿旦那にざまぁがありますように。 ざまぁシチュでざまぁ出来ない作者多いから…。
主、主人公ちゃんとんでもないとこに…嫁入りしたね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ