大事なお知らせ記念SS「先生ロス」
とある大事なお知らせ記念のSSです(笑)
大事なお知らせがあとがきにありますのでよろしくお願いします!!!
「あー無理。先生ロス。ロスすぎて私のノート先生のご尊顔で埋まったぁー……」
「いや、2日目でしょうに。クロスフォード先生が領地に戻られて」
バタン、と机に突っ伏す私をじっとりとした目で見下ろしているであろうクレアの視線が後頭部にビシビシ突き刺さる。ひどい。
さかのぼる事2日前。
急に先生はグローリアスを去った。
というのも、何でもクロスフォード公爵領で道が突然陥没したみたいで、その状況把握と対策をしに公爵としての務めを果たしに行ったのだけれども…
「何も置いていくことないじゃないですかぁああああああっ!! 嫁に何も言わずにぃいいいいっ!!」
「いや、あんた嫁でも何でもないから」
今日のクレアの突っ込み、地味に痛い。
だってさ、起きたらもういなかったのよ?
淡々と状況の説明と数日で帰るとだけ書いてある手紙がテーブルの上に置いてあるだけで。
そりゃロスるに決まってるじゃんよ。
「はぁ……先生、元気にしてるかなぁ? 私以外の女の子とイチャイチャしてないかなぁ? 私のこと忘れてないかなぁ? ちゃんとご飯食べて、ちゃんと寝てるかなぁ?」
「先生はあんたの彼氏でもなければあんたの息子でもないからね? 後半完全に子を心配する親よ?」
ぐぬぬ……。
心配だ。心配すぎる。
いやそれ以上に────先生不足で死す……!! 私が!!
「ったく……いくらロスだからって、部屋の中こんなにしなくてもいいのに……」
そう呆れながら、私と先生の愛の巣──もとい、先生の部屋を見渡すクレア。
そこには壁にびっしりと張られた、私が書いた先生のご尊顔スケッチ。
「だって……。寂しかったんですもん……。これだけ先生に囲まれていれば、寂しく無くなるかな、なんて……はは……」
「うぇ……」
そう、末期だ。
もはや先生ロスの禁断症状が出ている。
「まったく……。数日で書いてあるって書いてあったんなら大人しく待ってなさいよ。とりあえずほれ、部屋の掃除から」
「えぇー……」
「クロスフォード先生が帰ってきた時、こんなのあったらあんた引かれるわよ!?」
「うぅ……わかりましたよ……」
私はしぶしぶソファから立ち上がると、一枚ずつ紙を剥がし始めた。
「はぁ……。じゃ、私は行くからね。ちゃーんと綺麗にしときなさいよー」
「あーい……」
そうひらひらと後ろ手に手を振りながら、クレアは部屋を後にした。
はぁ……。
返事はしたものの……。
私は再び、部屋中の先生のご尊顔スケッチを見渡す。
先生の氷のように冷えた瞳が360度全てから私を見つめる。
……最高か。
「っ……やっぱりむりぃいいいいいいっ!!」
そう発狂した、その時だった。
「────何をしている?」
温度の無い低い声が、主不在の部屋に響いた。
「っ!! ──先生ッ!!」
声のした方を見れば、そこには私の愛するマイスイートダーリン、クロスフォード先生の姿。
「ふぁぁあああっ先生ぇぇええええっぐはぁっ!!」
「待て」
たまらなくなって飛びつこうとした私の頭を右手で鷲掴みにして食い止める先生。
あぁこれこれ。
これこそ先生……本物だわ……。
「とりあえず、部屋の中を片付けなさい。話はそれからだ」
「あい……」
本物がいるならもうこっちのものだ。
さぁて、さっさと片付けて先生を堪能するぞーっ!!
気合を入れて腕まくりをした私は、ふと、振り返って先生を見つめた。
アイスブルーの綺麗な瞳に、私の桜色が混ざる。
「先生?」
「何だ?」
「────おかえりなさい!!」
そう言ってふにゃりと笑った私に、先生は少しだけ驚いたように目を見開いてから、またすぐに無表情を決め込んで、そして──。
「……ただいま」
小さく言った。
完
更新ストップしており、申し訳ありません。
今回は「人魚無双」に関する大事なお知らせでございます。
実は──────書籍化が決定いたしましたぁあああああ!!
ようやく言えたよ……。
1年以上前からちびちびどうなるか、みたいな感じで進んでいたため、こちらの更新もすべきかどうか、という状況でした;
楽しみにしてくださっていた皆様、申し訳ありません。
でも良い報告が出来てよかった……!!
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皆さまぜひ、ご予約いただければ幸いです。
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レーベルやイラスト等追加情報は、追ってお知らせをお待ちくださいませ。
まだ言えませんが、イラスト、すんごいです。
もう完璧、ヒメちゃんとシリルです。
本当、楽しみに……っ!!
皆様、本当に、ずっと応援してくださってありがとうございました……!!
景華




