私と彼の1週間ー6日目ー平民隊長グレイルー
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皆様好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!←唐突な叫び
「はあっ……はぁっ……!!」
ゴォォォォン──!! ドゴォォォン──!!
近づくにつれ大きくなる、魔法がぶつかるような、破裂するような音。
地鳴り。
そして負傷した騎士の山。
そこらかしこに騎士達が倒れ、息も絶え絶えに転がっている。
負傷した騎士達が後方でヒーラーによる治療を受けているようだけれど……負傷者に対してヒーラーの数が少なすぎる。
一人ずつ処置をしていたら手遅れになる人も出てくる。
「グレイル隊長!! くそっ!! 俺たちを庇ったばかりに……!! ヒーラー早くこっちへ!!」
すぐそばで悲痛な叫び。
見ればまだ20代ほどの男性が、頬から首、腹部に血を流しながら男性騎士二人組に囲まれて浅く息を繰り返している。
待って、今、グレイル隊長って言った?
何度か魔物討伐でご一緒した3番隊の隊長グレイル隊長!?
あの会うたびに私の頭をわしゃわしゃを撫でまくり、己の筋肉自慢を始めうざ絡みしてくるグレイル隊長のこと!?
こんなところで何死にかかってるの!?
すぐに彼の元にヒーラーが駆けつけるけれど、この傷でその回復スピードじゃ無理だ。
でもこの人にこんなところで死なれても困る。
私まだこの人に腕相撲で勝ってない!!
“俺に勝ったら【騎士団長の学生時代の貴重な品】をくれてやる”って言ってたのに!!
【先生の学生時代の貴重な品】を譲り受けるまでは、死んでもらっちゃ困る!!
「っ……やるしかないか……!!」
そうつぶやいて、私は大きく息を吸った。
「暗い帳の深く 聞こえていますか 私の声が
光紡ぐ音 耳澄ませ
上へ 上へ 浮き上がるように
信じ手を伸ばせ 掴め光の糸を」
辺り一面を淡い光の線が降り注ぐ。
時間がないので死なないレベルで癒すのみだけれど、無いよりはマシだろう。
必殺、広範囲の治癒魔法!!
はっはっは!! 見たか!!
これが私の、先生との愛の修行の成果ぞ!!
「すごい……!!」
「傷が癒えている……!!」
「血が止まった!!」
騎士やヒーラー達の驚きの声に、私は足を止め振り返ると、大声で彼らに言葉を投げかけた。
「重体の人間にとってはまだまだ応急処置の域です!! 動ける者は動けない者をなるべく1箇所に集め、ヒーラーはその中でも特にひどい人間から処置を!!」
ぐずぐずしている時間はない。
「これ、借ります!!」
私はすぐそばで横たわっているグレイル隊長に声をかけると彼の傍に転がっている剣を拝借した。
「っ!! だめだ危険だ!!」
グレイル隊長が声を上げる。
頬から首にかけてあった傷口は塞がったとはいえ、大量に出血したには変わりない。
未だ青白い顔をしているグレイル隊長を二人の騎士が両脇で心配そうに支えながら、ことの成り行きを見守る。
グレイル隊長はその実力を買われて平民ながらも若くして隊長にまで駆け上がった実力者。
そんな彼がここまでの傷を負うなんて。
一体この先に何がいるっていうの?
「私は大丈夫ですよ。とっても強いので、じゃこれ、お借りしますね。ぁ、少なくとも10年後まで生きててくださいね、グレイル隊長」
ふにゃりと笑ってそう言うと、私はその先──シルヴァ様が戦っているであろう場所へと急いだ。




