㉛人間と”もの”の仲立ちとして 最終話
ユキが列車の中から空を見ると、ゆきんこ、猫又ミー、うぐいす姫、飛梅、黒梅の精、臼、一寸法師、ネズミのチュー吉がキントン雲から手を振っているのが見えました。人間と民話の主人公たち”もの”との仲立ちとして雪はこれから生きていきます。
最終回までお読みいただきありがとうございました。よろしければ評価、コメント、ブックマークなどお願いします。次回作は猫又ミーが主役の物語です。
ユキもまた同じ空を列車の窓から眺めていました。
「あっ!」
空には、ゆき、一寸法師、ミー、臼、飛梅、黒梅、チュー吉がキントン雲に乗って手をふつているのです。そしてうぐいす姫がその上に浮かんでいました。でも声がちゃんと聞こえてくるのです。
「また来てね。」
「また一緒に遊ぶニャア。」
「ユキさんいない、さびしいウッス。」
「困ったことがあったら、打ち出の小槌アプリで呼んでください。」
「えっ?」
ユキがスマホを見ると、メール着信。開くと『打ち出の小槌予備用アプリ』と書いてあり、うぐいす姫からのメッセージもありました。
「あなたはもう隠れ里の住人です、外の世界からいつでも戻って来ることができますよ。」
ユキは窓の外に手を振りました。これからの生活、ユキは人間と”もの”の仲立ちとして生きていくのです。
何年か前、他のブログに初めて書いた書下ろしの異世界物です。いつか誰かのマンガの原作にでもなればうれしいと思います。
三部作のシリーズなので、次は猫又ミーが主役で活躍します。




