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いつか行った隠れ里  作者: 天野幸道


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飛梅と黒梅は姉妹だった!

あやしが去った後の田園の中で洗われた少女は飛梅の姉でした。黒梅はあやしに染まり、黒い糸が飛梅とつながっていました。この糸を切らない限りあやしの影響を受けてしまうが、切ると飛梅の力が伝わらす、黒梅は死んでしまう。困っているところへうぐいす姫の幻が現れ、ミーに頼みごとをするのです。

挿絵(By みてみん)

飛梅は自分そっくりな少女に近寄りました。

「もう一人のわたし。」

少女は飛梅を見つめました。

「気をつけて!、支配されちゃうわよ。」

ゆきも羽を身構えました。

「何かあやしとは違う、みたいですね。」

 法師は少女を見ながら言いました。

「あなたは黒梅さんね。」

「黒梅?!」

 みんなは声を上げました。

黒梅はうなずきながら

「そうあなたと一緒に生まれた姉です。」

「お姉さんいたんだ。」

「黒梅さん、私とあなたは同じ瞬間に生まれたのよね。でも私は、隠れ里に飛んでいってそこで暮らすようになったわ。あなたは風の便りで、別の場所に飛ばされて生きているって聞いてたわ。」

「そうなの、私は正反対に飛ばされてここに来たの。あなたが生きているということも東風から聞いていたわ。だから会いたくて東風に、私のことを伝えるように頼んだのよ。」

「東風ふかば匂い起こせよ梅の花、、か。」

 法師は空を見ながらつぶやきました。

「でも、やってきたのはおぼろだったわ。」

「あやしに住むようになったら、みんな私の発するものも、みなあやしの心になってしまうの。ごめんなさい。」

「わたしばかりがいい思いをしてきたのね、こちらこそ早くあなたの居場所に気がつけばよかったのに、ごめんなさい。」

「黒梅さん可哀想。」

「光と影があるように、この世には表と裏の世界があるのよ。どちらかが悪いとか本当は言えないの。」

「わたしと一緒に隠れ里へ行きましょ。」

「ありがとう、でもそれはできないわ。私はここですっかりあやしの住人になってしまったもの。それに私と飛梅さんを結ぶ糸も、黒くなってしまってるもの。また私があやしの心が強くなったら、あなたに迷惑をかけてしまうもの。」

「切ないウッス(ノ_-。)」

「黒の糸を切りましょう!」

 法師は剣を抜きました。

「ダメ!黒梅さん本当にあやしになってしまい死んでしまうわ!」

「かなしいにゃあ。」

「わたしにつながっているから黒梅さんは生きていられる、でも私との糸を切ると完全にあやしになってしまう。そして死んでしまうの。」

みんなは沈黙してしまいました。そのときゆきが

「あれ、待って、うぐいす姫の声が聞こえるわ。そうかあ、その手があるね。ミーあなたの出番よ!」

「なんだろうにゃあ。わかんにゃいけど、まかせてにゃあ。」

挿絵(By みてみん)

童話、民話、マンガ、すべて混ざった物語にしています。

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