斗矢は我を忘れている。
食欲って偶に人を豹変させますよね。
「襲撃です!魔獣です」
「何処だ?適当に殺せ。」
「いえ……………それが…………。」
少し前
気配を殺し、黒山の人だかりの一番後ろの奴の背後に立った。
「ラァ!」
片手でガラケーを持ち、それを背後から大きく、ボールをぶん投げるように叩き付ける。
同時に無駄に響く声を響かせて。な。
「ぐ」
食らった奴が叫ぶ間もなく引っ繰り返る。
叫びはしなかったが、思い切りぶん殴った事で気付かれた。
流石にもの凄い音がしたからな。
「敵襲‼え…」
喉に思い切りソードを突き刺す。
しかも逆手で。
槍の要領で急所をド突く。
騒がれる前に確実に一人ずつ始末する。
「お前」
面倒だ。
ガシッ
騒ごうとする奴の後頭部の髪を引っ掴み、そのまま俺が尻もちをつく。
頭を掴んだまま。
無論、そいつの髪には俺の全体重が掛かり、髪は引き千切れず、後頭部を地面に叩き付ける羽目となった。
「ガ」
五月蝿い。
「敵襲……ヒ」
一瞬怯えた奴の股間を蹴り上げる。
頭が下がった所でソードを逆手に持ち、両手で持って後頭部を突く。
更に、落ちていく頭に膝蹴りを喰らわす。
「邪魔だ。
お前ら、俺の食事の邪魔だ。
詰まり敵だ。」
デザートが
山盛り。 あのコックの腕前。
こいつら邪魔 コック作れない。
シマツ ゼンインハヤク
ジャマニナル クウ ヨウシャシナイ
ゼンインミナゴロシ
この時の俺は「皆殺し」が「全員殺す」という意味で「全員」「皆殺し」は重複だと失念していた。
俺のテンションは食欲と知識欲と憤怒でよく変わる。
我を忘れない様にしなくては。




