自力登校
長男は昨年4月、小学校に入学しました。
小学校は基本的に車での送り迎え禁止の自力登校を推進。しかし集団登校ではなく自由登校。家から小学校まではおよそ2キロ。校区の端のほうにあるので、同級生のお友達と合流できるまでは一人で行かなくてはいけません。
ちょっと上級生なら近所にも何人かいるんですけどね……そこは引っ込み思案な長男・はるきですからね……。
自宅から学校までは完全な一本道なので道に迷う心配は皆無。何度か春休み期間中に練習で一緒に歩いていけば、「楽勝楽勝~♪」と余裕ぶっこいていた長男。
で。
初登校の日。
不安そうだったので半分まで一緒に行くことにしました。
一緒に歩いているうちはよかったのですが、「じゃあここから一人で歩いて行くんだよ?」という段になって「イヤだイヤだ」と泣き出しました。
ここで甘やかしたらダメだと心を鬼にしてダッシュで逃げ帰る私。
追いかけてくる長男。
猛ダッシュで逃げる私。
引き離されていく長男。
……ふー……姿が見えなくなれば諦めて一人で行くだろう。
と、思ったのですが。
10分後。
帰ってきました。
しかも、近所のおばあちゃんに付き添われて。
「泣きながら歩いてたもんだから……」
「すみません……お手数おかけしました……」
頭を下げるしかありません。田舎のいいところはこうして名前も知らない高齢者が見守ってくれることなのでしょうが、それを置いてきた親としてはお恥ずかしい限りでした。
結局、その日は車で学校近くまで送りました。
翌日から「ここからなら帰ってくるより学校行ったほうが近いからね?」と言い聞かせ三分の二くらい一緒に行き、泣く長男を励まして見送り、徐々に一人で歩く距離を伸ばす作戦に。
そうこうするうちに4月が終わりかけました……が!ようやく!!
自宅から5分ほど歩いたところで合流できる子供達と打ち解けて、明るく元気に登校できるようになったのでした。