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偽る者  作者: 雪 渓
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魔法


 魔法。それが発見されてからすでに数十年がたった。


 この未知の力を手にいれるべく、世界中で大規模な研究が行われた。その結果、裏の世界「仮想世界リュナル」という、新たな枠組みが発見された。「仮想世界リュナル」に存在する特定の粒子にはたらきかけ、規則的に配列すると、我々が存在する世界「現世ソルラ」に超常現象が起こる。ということが証明されたのだ。


 「仮想世界に存在する目に見えない幻の粒子」


 公式では、これが故にその粒子の名前は「幻子」と名づけられた。


 それに伴って、「世界魔法機構」によって、それまで曖昧だった「魔法の定義」が暫定的にではあるが決定された。


「『仮想世界リュナル』に存在する幻素を規則的に配列することで、『現世ソルラ』の物理法則に干渉し、超常現象を引き起こす技術」


 これが現在でも用いられる魔法の定義である。


 また、この時特徴ある特定の魔法が「火、水、雷、風、土、光、闇、金」の八属性に分類された。それぞれの属性にはそれぞれ固有の特性があり、これらに属さない魔法は無属性魔法、系統外魔法とされた。



 ここで、我が国の基本的な魔法管理体制へ話を進める。


 我が国はこれに加え、上記の「定義」に沿う形で、国民に対して「魔級」と言われるランク付けを行ている。魔級はその人の「魔法」の上達具合からSからDに分けられている。そして、まったく「魔法」を扱えない者のことを、影では魔級Z(判定不能者)と呼ぶようになっている。


 この物語は、その魔級Z(落ちこぼれ)の烙印を背負うある少年が、自分だけが知っている「定義」の抜け穴と、無茶苦茶な信念の支えによって彼自身の抱く闇を壊していく物語である。










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