【出会いと感情編】 第一話:ラシュリとの出会い
ラフィリーナ「………。」
ラシュリ「そうだよね、ごめんね。僕たち初めて会ったんだもんね」
ラシュリ「契約のことは、これからじっくり考えてもらえると嬉しいよ!」
ラシュリ「それよりラフィリーナは、今この神社に住んでるの?」
ラフィリーナ「そ……」
ラシュリ「そうなんだね!じゃあ僕も一緒に住ませてよ!いいでしょ!」
ラフィリーナ「ん……(一緒に暮らしたからって何か変わるわけじゃないし、どうでもいいや、)」
ラシュリ「やった〜!これからよろしくね!」
こうしてラシュリは、ラフィリーナと神社で暮らすことになった。
ラシュリ「じゃあ改めて自己紹介!僕はラシュリ、狐獣人で元神様の眷属なんだ!すごいでしょ〜!」
ラフィリーナ「………。」
ラシュリ「あれ、あまり驚かないね。まぁ無理もないか」
ラシュリは小さく呟いた。
(400年前にいろいろあったんだもんね。まぁ、あの人間たちのせいだけど)
ラフィリーナ「…?」
ラシュリ「あっ!なんでもない、なんでもないよ!」
それから数ヶ月後。
ラフィリーナに危機が訪れる。
今まで近づくことのなかった魔物が
彼女の前に現れたのだ。
魔物がゆっくりと近づいてくる。
ラフィリーナ「……!」
ラシュリ「ラフィリーナ!いないと思ったらここにいたんだ!」
次の瞬間、魔物が剣を振るう。
ラシュリ「って!!ラフィリーナ、危ない!」
ラシュリは尻尾でその剣を弾き返した。
ラシュリ「こんな所にオーガがいるなんて……!いつもなら安全だったはずなのに……!(まさか、ラフィリーナを守っていた加護が弱まっているのか?)」
ラシュリ「倒せない相手じゃないけど……この力を使ったらラフィリーナが怖がるかもしれない……」
(ラフィリーナは昔から雷を怖がっていた。僕は知っている。だから嫌われるのはやだな…)
オーガが再び攻撃を仕掛ける。
ラシュリ「っ!もう使うしかない……!嫌われてもいい、ラフィリーナを守る!」
ラシュリが叫ぶ。
「神雷っ!」
雷鳴とともに、オーガに雷が落ちた。
ラフィリーナ「……っ!」
オーガはその場に倒れた。
ラシュリ「よかった……ラフィリーナを守れた。でも、危ない目に合わせてしまった……」
ラシュリ「ラフィリーナ、ごめんね。驚いたよね?」
ラフィリーナは固まったままだった。
「…………」
(怖い……雷、怖い……でも……助けてくれた……?なんで……?)
ラシュリ「ほんとにごめんね……だから、嫌わないでほしいな……」
ラフィリーナ「あ、り、がと……」
その言葉に、ラシュリの顔が一気に明るくなる。
ラシュリ「っ!ラフィリーナ……!」
(怖がられなくてよかった)
この出来事をきっかけに、ラフィリーナとラシュリの関係は少しずつ変わり始めた。
壊れていたラフィリーナの心も、この日を境にゆっくりと戻り始めていく。
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