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【過去編】 孤独の少女ラフィリーナ

少女ラフィリーナは、冬の寒い日に人の子として生まれた。


両親はラフィリーナを心から愛し、村人たちも彼女の誕生を祝福した。


八歳の誕生日。


ラフィリーナは両親や村人たちから盛大な祝福を受けていた。


それはフィリネ村に昔から伝わる風習だった。


しかし、その二年後。


ラフィリーナの身体に異変が起きる。


二年経っても、彼女の背丈も顔立ちも何一つ変わらなかったのだ。


「八歳の誕生日からもう二年だぞ! 同い年のネルやソフィーアはすっかり成長したのに!」


村人たちは不安そうな声を上げた。


それでも両親は笑って答えた。


「まぁ、そのうち成長するさ」


だが五年が過ぎても、ラフィリーナは八歳の姿のままだった。


15歳の誕生日の日。


ついに両親の態度は変わってしまう。


「もう五年も経ったんだぞ! なぜラフィリーナだけ成長しないんだ!」


父は怒鳴った。


「それに髪も目も気味が悪い! 赤ん坊の頃は灰色だった髪が、今じゃ真っ白じゃないか!」


母も震える声で続ける。


「赤い目なんてまるで魔物みたい……!」


そして二人は、かつて愛した娘を指差した。


「こんな子は私たちの娘じゃない!」


「本当のラフィリーナは、この化け物に食べられたのよ!」


ラフィリーナは言葉を失った。


「やめて……」


しかし誰も耳を貸さない。


「出ていけ!」


家の扉が閉ざされる。


村人たちも彼女を囲んだ。


「化け物!」


「怖いよ、お母さん!」


「早く村から出ていけ!」


ラフィリーナは涙を流しながら村を後にした。


どうして。


どうして皆、急に変わってしまったの。


私は何もしていないのに。


それから四百年。


ラフィリーナは各地を転々とした。


だが行く先々で待っていたのは同じ言葉だった。


化け物。


不老の少女。


不気味な存在。


噂は国中に広がり、王都にまで届いていた。


食事は腐りかけたパン。


眠る場所もない。


長い孤独は、少しずつ彼女の心を壊していった。


「もう……どうでもいいや……」


そう呟きながら、彼女は森を彷徨い続けた。


そして七ヶ月。


ラフィリーナは荒れ果てた地、「ラファエーテル」にたどり着いていた。


ラファエーテルと呼ばれるこの地には恐ろしい魔物もいた。しかし、不思議なことにラフィリーナの周りには魔物は近寄ってこなかった。


それから十日が経ち、ラフィリーナは古く壊れかけた神社へと辿り着いた。


その頃には、ラフィリーナの心はすでにボロボロになっており、何を見ても驚くことはなかった。


それから三ヶ月。


ラフィリーナはずっと一人で神社にいた。


お腹は空かない。眠くもならない。そして死ぬこともできない。


そんな自分の身体が不快で、ラフィリーナはとても嫌いだった。


そのまま時だけが過ぎていき、百年が過ぎた。


ラフィリーナの前に、一人の見慣れない獣人が現れた。


獣人「ラフィリーナっ! やっと会えた!」


ラフィリーナ「ん……?」


獣人「僕! ラシュリ! よろしくね!」


ラフィリーナ「な、んで……名前……」


ラシュリ「あ〜! 名前をなんで知ってるのかって?」


ラシュリ「僕はね、ずっとラフィリーナのことを見てたんだよ!」


ラフィリーナ「……?」


ラシュリ「ん〜、まぁ! この話はあとにして」


ラシュリはそっと口を開いた。


ラシュリ「ラフィリーナ! 僕と契約してくれない?」


そして、このラシュリの提案がラフィリーナの運命を大きく変えることになる。

読んでいただきありがとうございます!初投稿なので感想をもらえると嬉しいです!

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