いざ、遊園地へ
遊園地へ除霊に向かう当日
柳田が持ち物の確認をしている側で、勘兵衛とカリンはソファに座って
まったりと過ごしている。
しばらくすると、入口のドアがノックされる音がした。
柳田:「開いてるぞー 」
入口に向かって柳田が呼び掛けるとドアが開き古橋が入ってきた。
古橋:「どーも皆さんお早うございます
約束通りお迎えに上がりました」
柳田:「おう来たか、お前にしては珍しく時間通りだな」
古橋:「いえいえ、僕はいつも時間通りですよ
今日はしっかりとご案内させて頂きます」
柳田の口撃を軽く受け流し爽やかな笑顔で答えた。
勘兵衛:「古橋、今日はよろしく頼むぞ」
古橋:「はい、お任せ下さい」
カリン:「よろしくねー」
柳田:「よし、じゃあ準備も整ったし早速出掛けるとするか」
4人は古橋の車に乗り込み、遊園地へと向かった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
40分程で目的の遊園地に到着。
古橋:「今、担当の方を呼んで来ますんで
ちょっと待ってて下さい」
そう言うと古橋はチケット売り場の方へ走っていった。
カリン:「せっかく来たんだからさぁ
ちょっとだけ遊んでいきたいよねー」
勘兵衛:「俺は遊園地という所には初めて来たんだが
そんなに楽しいものなのか? 」
カリン:「この雰囲気が良いんだよね
なんかワクワクするんだよ」
柳田:「気持ちは分からなくも無いが
その身体では殆どの乗り物には乗れないんじゃないか? 」
カリン:「そんなことないよ。観覧車くらいなら乗れるでしょ」
柳田:「まぁ、確かにそうかもな
じゃあもし仕事が早く片付いたら乗せてやろうかな」
カリン:「ホント? やったー! 」
3人がそんな会話をしていると、古橋が担当者を連れて戻ってきた。
古橋:「お待たせしましたー、こちら担当者の田沢さんです」
田沢:「今日は遠い所お越し頂き有難うございます
早速ですが現場までご案内させて頂きます」
4人は田沢の案内で遊園地の右側奥にあるお化け屋敷に向かった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
田沢:「こちらになります」
カリン:「うわー、ここがお化け屋敷かー」
幅約50m、高さ約8m程の大きな壁が正面にそびえている。
壁の全面に渡っておどろおどろしい絵が描かれており
右端と左端にはそれぞれ入口と出口の穴が空いている。
柳田:「思ったよりずいぶん大きいんですね、2階建てですか?」
田沢:「いえ、天井を高くしているんです
巨大な妖怪を配置していたり
中に小屋を建てたりもしていますので」
柳田:「小屋を? この中にですか? 」
田沢:「ええ、あとは寂れた神社とかお寺もあります
屋根の上から襲ってくる妖怪などもいますので
天井はかなり高めにしているんですよ」
柳田:「かなり凝っているんだな」
古橋:「ここのお化け屋敷はかなりの評判なんだそうですよ
ね、田沢さん」
田沢:「はい、うちはお化け屋敷にはかなり力を入れておりまして
お化けや妖怪のクォリティだけでなく演出にもこだわってますので
皆さんに大変ご好評を頂いております」
柳田:「なるほどな、古橋が怖気付いて私に泣きついて来た程だからな
相当にリアルなんだろうな」
古橋:「べ、別にお化け屋敷が怖かったわけじゃないですよ
メチャクチャ念の強い本物の霊がいたから・・・・」
柳田:「はいはい、言い訳は良いからさっさと行くぞ
あ、田沢さんはここまでで良いですよ
あとはコイツに案内させますから」
田沢:「そうですか、助かります
実は私も本物のお化けは流石に怖くて・・・
すみませんが宜しくお願いします」
柳田:「はい、任せて下さい」
カリン:「いよいよお化け屋敷に入れるんだねー
なんかワクワクするなぁ」
勘兵衛:「お化けの俺達でもお化け屋敷で楽しめるものなのか?」
カリン:「ロボットとは言え今は実体があるからね
ほとんど生きてたときと同じ感覚だよ
だからきっと楽しめると思うよ」
勘兵衛:「ほう、そういうものか
では俺も期待させてもらうか」
古橋:「あのー、お二人共盛り上がっている所
恐縮なんですけど、除霊が終わるまでお化け屋敷は
休業してもらってるんですよ」
カリン:「えー! なんでー? 」
古橋:「いや、他のお客さんを巻き込んじゃったら危険じゃないですか
それに暗い中でいろんなものが作動していたら邪魔でしょう?」
柳田:「そうだぞお前ら、遊びに来たんじゃないんだ
目的を忘れるなよ」
勘兵衛:「・・・・うむ、そうだったな、なんか浮かれてしまってすまん」
カリン:「そ、そうだよね、ごめんなさい
なんか遊園地なんて久しぶりだからテンション上がってたみたい」
柳田:「分かれば良い、人気のアトラクションを
休んでもらっているんだからなるべく早く片付けるとしよう
じゃあ古橋頼むぞ」
古橋:「はい、では皆さん参りましょう」




