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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
3章

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アスパラと鶏肉のバター醤油炒め

勉強会の翌日、今日はそれぞれで頑張ろう、ということで自由となった。私はすみれと一緒に少し勉強をして今は1人で買い物に来ている。


重たくなる肉の塊とかは配達をお願いし、比較的軽い物だけ持って帰ってきた。悩むのは今日の夕ごはんである。


昨日のラタトゥイユは好評だった。好評ではあったが、やはり野菜料理である。食べ盛りな年頃としてはやはりお肉や魚が食べたいだろう、ということで相談をしており、がっつり系にするつもりではある。


だが、私個人としてはあまり重たい物は苦手なのだ。


私だけあっさりした別メニュー(特別メニュー)にすると他の人とのバランスが悪くなるし、かといって重たいものを食べるとお腹がもやもやするしで悩んでいる。


「お帰りなさいさちちゃん、夕ごはんどうするか、思いついた?」


「おばさん、ただいま。なかなか決まらなくて、とりあえず色々買ってはきたんだけど」


「あら、立派なアスパラ。よく見つけたわね。あとは鶏肉と、ほうれん草ね」


「あとでいつもの野菜は届けてくれるって。お肉とかも」


アスパラを使った料理・・・・・?ベーコンと炒めてパスタにするくらいしか出てこない。


鶏肉でがっつり・・・・・チキンカツか唐揚げにでもするか。私だけ量を調整すればいいし。


「このアスパラと鶏肉使っていいかしら?」


「え、うん。もちろん。何作るの?」


「アスパラと鶏肉のバター醤油焼きかしら」


「なんかもう美味しそうだね」


「じゃあ手伝ってもらおうかしら」


というわけで、アスパラの硬い根元は切り落として斜めの薄切り。鶏肉はそぎ切りにしていく。


油をひいて熱したフライパンにアスパラと鶏肉を入れて、塩をひとつまみ振って炒める。鶏肉の色が変わり、アスパラの色が冴えてきたら、バターを投入。この時点でキッチンはいい匂いに包まれた。更に醤油を焦がしてバターと絡めて、料理酒を加えて炒め煮にする。全体の水分が飛んだら出来上がり。


ほうれん草はお味噌汁にして、ごはんと合わせたら緑多めの晩ごはんが出来た。


寮生の皆は寮監室に入った瞬間にバターと焦げた醤油のにおいを嗅いで口の中をじゅるり、とさせていた、とかなんとか。

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