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ビハインド
「めちゃくちゃ速いぞ……気を付けろよ大和」
「わかった」
金木のマッチアップは俺だ。あのクイックモーションには警戒しなければならない。
続くオフェンスでは右45度で俺がパスを受け、ローポストの冴島にパス。それと同時にリングにダイブし、冴島からボールを手渡される。そこでリングを見るフェイクを入れゴール下へドライブ。レイアップを決める。
恐らくだが、金木はディフェンスが上手くない。というかディフェンス意識が低い。これならいくらでも点がとれそうだ。
1Qの得点はほとんど金木と島江がとり、こちらは冴島中心で攻め続け、冴島が10得点した。スコアは21-23。ハイスコアで、今大会初めてリードを許す事となった。
「オフェンスは良い、引き続き冴島が攻めろ。問題はディフェンスだ」
1Qで21得点というのは、1試合で言えば84点ペース。決して低い点数ではない。
「石山は少し離して守れ。島江はスリーはあまりなさそうだ。ヘルプも大和以外は早めに行くんだ」
鈴木監督から島江につく石山に指示が出される。
「大和はなるべく離すな。金木は要注意だ。常にシュートチェックはしておけ」
「はい」
シュートモーションが速すぎてタイミングが掴めない。その上ほとんどのジャンプシュートを成功させている。恐ろしい選手だ。




