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試合翌日
翌日、うなされながら起きる。嫌な夢を見た気がする。起きたのは10時過ぎだった。
俺のシュートが入らなかったから負けた。キャプテンの佐倉をベンチに追いやってまで出場していたのにだ。着替え、階段を降りる。
「おはよ」
「おはよう……?」
リビングに行くと山里がいた。
「おせーよ」
富田もいた。俺は状況が理解出来ない。
「どーせお前が来ないと思ったからな、迎えに来てやったんだよ」
「……悪いけど、帰ってくれ」
小声で冨田だけに言う。
「そんな事言うと山里さん泣いちゃうぞ」
冨田が俺に耳打ちする。
「…………わかったよ、どうすりゃいい」
早く準備をするよう促され、一緒に公園に向かう。
公園につくと山里が楽しそうにシュート練習を始める。
「悪かったな、昨日」
「ん?何が」
冨田はとぼける。
「俺のせいで……」
「調子に乗るな。お前1人に責任負わせるほどうちは弱くねえ」
富田は俺を睨んでいた。俺は黙ってしまう。
「あんな展開にしちまったのはPGの俺の責任だ。お前は黙ってスリーの練習でもしてろ」
冨田は真剣な表情だった。少し、気持ちが楽になった気がする。
「ありがとな」
俺は聞こえるか聞こえないかくらいの声で冨田に礼を言い、山里と一緒にシュート練習をする。




