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結末
ブザーと同時にリングに弾かれるボール。シュートは失敗、試合は終了してしまった。選手がコート中央に集まり礼をしてベンチに下がる。急いでベンチを片付け、コートを後にする。
無言のまま着替えを済ませ、体育館の外に集まる。
「まずはお疲れ様、よく諦めずに最後まで戦ってくれた。ありがとう」
監督から労いの言葉を貰う。
宮市高校は全国大会を目指しながらも3回戦敗退となってしまった。3年生はこれで引退だ。キャプテンの佐倉から挨拶がある。だが、俺の耳には入って来なかった。俺のシュートが外れたせいで負けてしまったのだ。
「大和、お前のせいじゃないから、下向くな」
佐倉から声をかけられる。だが俺は上を向けない。
「来年、冴島ならきっと全国大会に導いてくれる。上手くサポートして一緒に全国に行ってくれ」
佐倉の挨拶が終わる。ここで解散となり、明日は練習がない事が告げられた。
俺は逃げるように自転車置き場へ向かい、急いで自転車に跨り会場を後にする。
「大和!」
冨田が俺を呼び止めるが、無視をして自転車を走らせる。
「明日!公園で待ってるからな!絶対来いよ!」




