序章
初めまして。初愛と申します。
この作品を手に取っていただき、ありがとうございます。
楽しんでいただけるように尽力しますので、ぜひ、よろしくお願いします。
春。それは出会いと別れの季節と言われている。
私は、そんな春に新たな1歩を踏み出すのだ。
時は、数週間前に遡る。
「ここにします」
「え?まだ外見しか見てないけど」
「いいの」
「内見もしてないのに?」
「うん」
ここはどこかと言うと、私が来年度から住む家。
外見をみて即決した私の隣で、お母さんが驚いたように声をあげる。
白を基調とした爽やかで清潔感のある外壁、モダンな木の表札には、『Oyama familie』とある。
石張りになっている玄関アプローチ。そこを左に曲がると芝生が敷かれていて、新緑樹がいくつか植えられていた。
よく見ると花壇もあり、詳しくは分からないけれど綺麗に咲き誇っていた。
私は、もう一度言う。
「ここにします」
家に帰り、あの家について色々と調べた。
ホームページがあったので、そこをクリックする。
すると、『あなたの暮らしをサポートします』といった文言が一番に目に入った。
そこから詳しくみていくと、
『家賃無料、食費、光熱費、水道代その他諸々の費用は全てこちらが負担します。新生活に不安があるあなたも、期待を膨らませているあなたも、大丈夫。
入居者募集中!』とあった。
そして、その下には『申し込みはこちらから↓』という文章の下に、申し込み専用ページに飛べるリンクがあった。
試しに、そこをクリックしてみる。
すると、氏名や電話番号の入力画面には行かず、利用規約のようなものが出てきた。
(これを読め、と…)
3回くらいスクロールして、ようやく半分。
あの家に住むには、色々と覚悟が必要なようだった。
序章の方は、どうでしたか?
こんな感じで、物語を進めていこうと思います。
少しでも面白いと思っていただけましたら幸いです。




