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「なんでこんなことしなきゃいけねえんだ…」
水着を買うためにショップに来た私とルチア。
「これよくね?」
布面積が控えめな水着を持ってきた、黒髪が無造作に跳ねる青年。
「却下。てかなんでリョウトがついて来てんだよ」
「便乗ポイントだと思って」
水着をヒラヒラさせながら無邪気に笑うリョウト。
「はぁ…メンドイのがついて来ちまったな…」
「お、これいいんじゃね?」
彼はルチアの嘆きをスルーして別の水着を手に取る。
「これ可愛いですね」
夏流行の白に花柄。そしてワンピース付きの可愛らしい水着。
「お前って女子の服選ぶの得意だよな…」
「あはは…」
その水着をルチアに差し出される。
「あ…俺…これは多分着れない…」
彼女は私達を極力見ずに小さな声で言う。
「お前…また大きくなったのか?」
リョウトがルチアの胸を遠慮なく鷲掴みにする、と同時に彼に鉄拳が放たれる。
「ぐっ…でも本望…」
「海の前に三途で泳いで来たらどうだろう?」
破壊神の満面の笑みがそこにある。
リョウトは顔を引きつらせながらその水着を私に渡す。
「ハルカちゃんなら似合うかもー…」
私はその水着に視線を落とす。
「…そうですね。"私なら"着れますね」
ルチアとリョウトが身体を強張らせる。
「す、すごい可愛いと思う!」
「こんな美少女に着てもらえて水着も泣いて喜ぶよ!」
「あはは…そうですかね…」




