頂上までの道~6合目
山の六合目位についたよ
さっきから会長がこちらを見つめてくるよ
逃げたら駄目かな?
正確にはちらちら見てくるんだよね
何なんだ?
正直話しかけるなら話しかけてこいや―って感じ
「おーい」
「おっと、何?」
幹君が話しかけてきたのに気付かなかったよ
「なんか考え込んでるけどどうした?」
心配されてしまいました
「いやーなんか会長がチラ見してくるんだけど少しうっとおしくなってきた」
僕の言葉に近くで心配していた流君が会長を見た
「颯君…」
流君が呆れたように会長を見ると、会長のほうへ近づいて行って何かを話し始めた
何なんだ?
「彩…大丈夫?」
取りあえず彩に話しかけておくよ
「…まだ大丈夫」
そっか。まあ荷物を少し預かったからね
「きつくなったらいってな?」
「わかった」
彩はこれ以上喋らせないほうがいいみたいだね
「雪さん」
彩から離れると流君が帰ってきていた
右手に会長を掴んで
流君って力有るんだね
「何?」
「どうやら颯君は雪さんと話をしてみたかったようなのですが、きっかけがなかったので」
なるほど
「えっと…改めて、僕は一之瀬 颯。颯って呼んでくれると嬉しいかな?」
会長は観念したらしく、頬を掻きながら改めて自己紹介をしてきた
「じゃあ僕も一応自己紹介しとくね。僕は紅月 雪音。雪でいいよ。よろしくね、颯君」
呼び捨てはさすがにしないよ
「よろしくね…雪ちゃん」
「うん、よろしく。そういえば颯君さ、たまに図書室にいるよね。本好きなの?」
とりあえず話のネタを探しますとも
「うん、読書が趣味なんだ。ただ、学校ではあまり読めないんだけどね」
颯君は少し困った感じで笑った
つまりファンの方に邪魔されると
「そっか…今度僕が見つけた読書に最適な空間を教えるよ。そこあまり人こないし」
なかなか良いと思う
「ありがとう」
おお、嬉しそうだね
「慕われるってある意味大変だね。でも、ファンとは一度きちんと話をした方がいいと思うよ」
この時間だけは邪魔しないで欲しい…とかね?
「そうだね…前向きに検討してみるよ」
なんか楽しそうですね
「そういえば、颯君ってどんな本読むの?」
「僕?僕は最近はー」
「それ僕も好きで読んでるやつー」
暫く本の話しかしないためカットします
1時間後
「仲良くなったな~」
と幹君に言われるまでひたすら本についての話をしました
楽しかったよ
そうだ。今度本屋一緒に廻ろうって誘ってみよう
絶対楽しいと思う
颯君は僕の持ってない本まで持ってるから今度借りる約束はしたけどね!!
ああ、楽しみだな…本
ちなみに僕達が本の話で盛り上がっている間流君は微笑ましそうに僕らを見ていたよ
あれか…?
友達出来てよかったね…的な意味ですか?
保護者…?
保護者なのか…?
副会長保護者疑惑?
うん、まあいいや
早く頂上にいってご飯食べたい…おなかすいたよ
やっと颯が話しかけることができました
ちなみに颯は自分がねじ込んだのに話ができてなくてどうしよう…といった感じですね




