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爆虫の召喚士  作者: 天野 雪人
第一章 子供編
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第一話 転生

 ……誰だろう。目が覚めると、20代前半位の、金髪の女性が、俺を覗いていた。

 ここ何処だろう。……分からない。確か俺はトラックに轢かれたはず。もしかして病院なのかな? しかし、病院にしては質素な小屋だ。

 ん? 今気づいたが、金髪の女性の横に赤髪の男性が居るのを見つけた。視界がボンヤリとしてい為か、顔が分からないが結構イケメンだと思う。

 

「・・・・・・・・・」


 赤髪の男性が何か言っている。

 うわっ! 抱き上げてきた。俺ってそんなに軽いかな。……いや体がこの男性の腕にすっぽりと収まっているような……。

 あれー。俺も高校生だし、人にスッポリ抱かれるほど小さくない。もしかして、手足がないのだろうか……いや、分かりづらいが感覚はあるし、それはないか。それに痛みがない。トラックに轢かれたのに痛みがないのは変だ。

 

 まてよ。腕にスッポリはまる体。視界がぼやけている。一つだけ思い当たる事がある…………もしかしたら俺は死んで、生まれ変わったのではないだろうか。

 

 俺はあのトラックに轢かれて、死んだ。そして転生した。ラノベで良くある展開だ。

 何か、心なしか周りが大きく為ったような気がするし……。


 俺を抱いている男性がもしかして、父親……。じゃあ、この女性が母親。

 ……うーん分からない。ここはどういう所なのか。もう少し情報を集めるか……。



 ◇



 あれから、一ヶ月が経った。転生したのは、確定だろう。と言うか生まれたその日に俺に母乳を飲ませようとしたから、核心した。

 

 それと、重要なのが、此処は異世界だと言うこと。生まれて、2週間目くらいに、母親が手から火を出す、魔法らしきものを使っていたからビックリしてしまった。


 まだ、何を言っているか分からないが、俺の名前がバベルと言う事が分かった。俺に向かって、バベル、バベルと言っていたから多分そうなのだろう。



 何時もゴロゴロしている。そんな一日だ。まだ分からない事だらけだから、これからも情報収集していこう。



 ◇



 暇だ。……転生してから、二ヶ月が経った。小さな発見はあったが、特に大きな情報は無い。


 もう新しい発見が無いからか、無性に暇になった。 一日の日課は、寝て飲んで出しての三つ。

 母は、家にいて家事をしていて、父は外に居るのか昼は家に居ないようだ。

 この家(と言うか小屋?)は部屋が二つしか無さそうで。俺が寝ている寝室と居間だ。家の外には出た事が無い。会う人は、父と母、一度ご近所さん? らしき人が訊ねて来た程度だ。


 そんな小さな発見をしていても、一日動かないのは無性に暇になる。

 

 と、言う事で、魔法をやってみようと思う。もちろん魔法の使い方なんて知らない。母が使っているのを二三回見ただけだ。ダメで元々、暇つぶしになればいい。そんなこんなでかくやってみる事にした。

 

 母は、もう一つの部屋で繕い物をしている。もちろん俺が泣けばやってくるが、泣かなければ向こうの部屋で、昼ご飯までは繕い物をしているはず。


 どうやるかは分からないが、取り合えずやってみようと思う。

 母が使っている所を観察していたら、何か体の中にある物を使っている気がした。なので、瞑想をして体の中の何かを使ってみよう。


 

 ――このときバベルは知らなかった。相手の体の中にある魔力を感じ取る事は、熟練の魔法使いでも難しい事を――。



 お! 体の中心に何かの塊がある。これを動かしてみればいいのかな。

 …………………………うん、無理! 何これ。山を押している様な感じがするんだけど。

 此、いや、これからは、魔力と言おう。魔力を動かせる様になったら、進む気がする。暇つぶし感覚で頑張ろう。

 


 ◇



 俺が生まれてから、半年ほどが経った。この世界の言葉もだいぶ覚え日常会話ぐらいは、出来ると思う。これも、父さんや母さんが毎日沢山話しかけてくれたからだ。

 

 他にも目が鮮明に見える様になった事だ。母さんはよく見れば、とても美人だった。年齢は20代前半位だろうか。金髪に、翠色の目をした美人さんだった。名前は、イリーナと言うらしい。それと母さんは、家からあまりでない。

 

 父さんは、赤い髪、黒い目をしたイケメンだ。名前はギアル。昼は森に入り、狩りをしているらしい。


 魔法の特訓は順調だ。魔力を少し体の中で操れる様になった。まだ万全に操れていないが、魔力を体の外に出して、何かすれば魔法が使える気がする。だけどこんな場所じゃ出来ないし、これ以降はやり方が分からない。もう少し大きくなってからにしよう。


 ここの事はあまり分かっていない。一度母さんが、外に連れて行ってくれたけど、家の前から離れなかったから、少ししか分からなかった。

 まずここは村だと言う事。規模は分からなかったが、そこそこ大きいんじゃ無いかな。


「ごめんください」

「はい! あ、レイアさん」


 そんな事を考えていると、玄関から、声が聞こえてきた。ご近所さんが、訊ねてきたみたいだ。レイアさんは、家の、隣に住んでいる人だ。たまに家に来て、母さんと談笑して帰って行く。そんな人だ。


「実は報告が有りまして……」

「もしかして」

「はい! 子どもが無事生まれました!」

「おめでとうございます」


 そんな声が居間から、聞こえてきた。子どもが出来たらしいが、レイアさんの子どもってどんな子だろうか。


「バベルに会わせてあげても良いですか?」

「はい、エルフィルと友達になって欲しいです」


 そんな会話をして、寝室に母さんが入って来た。


「バベル~。エルフィルくんを見に行きましょうね」

「だあ~」


 エルフィルくん(・・)ね。男の子かな。母さんは、俺を抱き上げて、居間に向かった。


「バベル君久しぶりだね」

「だあ~」


 レイアさんが話しかけてくる。


「この子がエルフィルよ」

「ぴっ」


 エルフィルは、レイナさんと同じ銀髪に赤目。そして何より赤ちゃんの時は、顔がしわくちゃだと思うが、エルフィル(ながいからエルで)は赤ちゃんにしては整っており。顔が女の子みたいだった。


 これは中性的と判断出来る顔で、大きくなったら可愛くなると思う。だけど同時に思う。どこか、人ではないような感じがする。

 

 そう言えばこの子の父親って誰だろう……。

 

エルの母親の名前をレイナからレイアに変更しました。

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