表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヤンデレではいけませんか、ご主人様?  作者: 終焉の焔
第1章 猫のちストーカーのちヤンデレメイド
PR
16/17

狂気的な日常 1

これからはこのぐらいの一週間ペースになると思います。


「「第一回、ご主人様(恵君)をストーカーから護る会」」

(んんーーー!!!)


夕闇せまる生徒会室。

奈央と涼香ちゃんは二人机に向き合って、お茶を啜っている。

俺はその上座に座り、ことを眺めているが何とも殺伐としていて苦笑いしかできない。

沈黙が降りるが、それを遮ったのは俺の対面に座った、猿轡をかまされたねここだった。


「うんんーー!!んんー!んんーんーんー!!」


「はずせーー!!このー!卑怯者ー!!だって」


俺がそう通訳をしてみると、奈央はぽんとお茶を置いてすっくと立ち上がり、ねここのほうへと歩み寄る。

すると次の瞬間、どこから取り出したのかナイフをぴったりとねここの首筋にあてがった。


「にゃっ!!!???」


「少し黙っていてください。ご主人様の御前ですよ?」


涙目で叫ぶねここに、語り掛ける奈央は、表情と口調自体は子供を諭すような優しさを帯びていた。

ーーがその目が一つも笑っていないのだから、恐怖するしかない。


「ふふ、奈央さんはそんな関係ない人にまで当たるのかい?自分によっぽど自信がないのかな?」

「五月蠅いです。雌豚は少し黙っていてください。それとも貴女からさきに閻魔の下へ送って差し上げましょうか?」

「ふふふ、君にできるのならばね」


二人は暫し無言のまま視線を交錯させる。

一触即発の危機。それを止めようと俺は口を開こうとするが、その瞬間二人は再び各々の手元に視線を戻す。そして、涼香ちゃんはお茶を一口啜ると、表情を変えることなく言った。


「それよりも、今はもっと他にするべき事がある」

「ええ、そうです」


奈央はそう言うと、ナイフをポケットにしまい、席に着く。


「今は狼藉者を殺す事の方が最優先事項ですから」


「殺すってそんなおおーー「ええ、その通りです」


「ちょっと俺の話を聞いーー「初めて意見が合いましたね?」


と、涼香ちゃんは奈央に微笑んで見せる。

だが、その目は笑って居らず寧ろ汚物を見るような、嫌悪感を滲み出していた。


それに、奈央も笑顔で返す。勿論、その瞳は涼香ちゃんに同じだ。


「そうですね、お互いに邪魔者(・・・)を排除できたら良いですね」


「「ふふふ……ふふふふふふ」」


生徒会室に、二つの不気味な笑い声が響き渡った。


これは……俺の命とかよりもストーカーの方が危ない気がする……

それだったら、二人が犯人をこの世から消し去る前に俺が解決した方がいいのではないだろうか?


俺はそう思い立つと、立ち上がる。


「よし!ここは俺に任せておいてくれ!元はと言えば、俺の問題だからさ」


二人、とんでもなく驚くだろうなと反応を伺う。


「「………………」」


だが、俺のその言葉に、二人は驚きを反応するどころか、反応さえできなかったらしく、俯いたまま、とっぷりと日が暮れるまで反応することはなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ