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ヤンデレではいけませんか、ご主人様?  作者: 終焉の焔
第1章 猫のちストーカーのちヤンデレメイド
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ストーカーのいる日常 extraー3

昔から犬は大嫌いだった。


主の前ではペコペコと従順に。

自らよりもしたと思う者には睥睨の眼差しを向ける。


私はそんな社会の、権力の犬達がーー醜い大人達が大嫌いだ。


その原因は父親にある。


父親ーー竜胆(りんどう)(たつ)は恵くんの叔父さんのもつ運送会社の幹部だった。

社長に尻尾を振って成り上がったような人物で、周りからの評価は散々に低い。事実、私すらも心からにくい。


まさに、権力の犬だった。

上の命は従順に。

下には傲岸不遜、冷酷無比に。


一言で言えば、最低な奴だ。

でも私から見たらそれだけでは終わらない。


竜は、恵くんの両親を殺した張本人なのだ。


部下への執拗な労働基準法度外視の労働の強要。

それが、あの悲惨な事故のトリガーとなったのだ。


あの時、泣いている恵くんの顔が頭から離れない。

網膜に焼きついたように離れない。


私は何も言えなかった。

なんて言えばいいかわからなかった。


奈央さんには感謝している。

あの時、私の代わりに、恵くんのそばにいてくれたから。

だから、今彼女が恵くんのそばに居ても私は何も言う権利はない。


だけど、だけどだけど!


私だって、恵くんを恋敵(てき)を殺すほどに愛してる!!





私はご主人様に(たか)る豚共が嫌いだった。

醜態を覗かせながら、金を貪るその姿は酷く滑稽だった。


寂しがりやなところに漬け込んで、ただの道具としか見ていない。


私はそれが許せなかった。


私のご主人様は優しくて、頭も良くて、気配りもできる。

それほどに立派な人なのに、ただの道具としか見ていないなんて。


だが、私以外にもご主人様の素晴らしさをわかるものがいた。


竜胆涼香。

認めたくないが、ご主人様を良くわかっていると思う。

そして、これもほんに認めたくないが、ご主人様に好かれている。


最初はご主人様が幸せになるのならばと我慢していたが無理だった。

色々と工作を仕掛けたりしたが駄目だった。


だが、ある日何もしていないのに涼香さんはご主人様の前から姿を消した。


それに、どれほどご主人様が哀しんだことか!

私も我慢してたのに!


私だって世界を破滅させるほどに愛していたのに!

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