連続爆破テロ
「我が国ポンパで起きている連続爆破テロに協議を始めようと思う。」
ここはポンパという栄えた国の官邸である。ガラス張りの会議室で外からの太陽の光が大臣や上層部の顔を照らしていた。
さっき口を開いたのは真っ白な口ひげを蓄えた大臣である。
近日、ポンパでは爆破テロが多発していて国民の間には緊張が走っていた。
「私の見解では我々政府に対する反政府組織の仕業かと思われます。」
大臣の隣に座っている、女性の副大臣が言った。
「キータ副大臣のおっしゃる通りである私も思いますね〜。」
大臣の右隣に座っている男がフンズリ返りながら目をかっと開い言った。
「しかしのぉ、反逆者とは一体誰のことぞや。爆破テロが始まった一ヶ月前からわしら政府は何も政策や国民への税の負担、その他諸々、変更しておらぬと思うが。まぁ、わしらが税の負担を5割増しにしたってんだったらデモでも起こるかもしれんがなぁ。誰か他に黒幕がおるはずじゃよ。」大臣が言った。
「あっ、そういえば先週起きたテロの見舞い金てぇのが隣の国や各国が届いてんだぁたった、ほら、クランチ大臣よ。」
さっきの男が隣の大臣に封筒を放り投げた。
「ランカ、もう少し口を慎みなさい。いくらあなた方が古いお仲間同士だとしても、ここは官邸内です。」キータ副大臣が言った。
そりゃ失敬、みたいな感じでランカと呼ばれた男は椅子に座り直しながら副大臣にウィンクした。副大臣は呆れた顔でランカを見ながら
「ところでいくらほど届いたのです?」
「3070万ポンです。」
この国の通貨は国名のポンパから取りポンというらしい。
その頃、ポンパで有名な歴史的建造物ペネロピには黒ずくめの女がいた。ペネロピとはポンパの建国者ペネロピ・スミスンの邸宅であり、300年近く経った今は、市民や観光客のスポットとなっている。
キータ副大臣は机の上の資料を見ながら
「しかし、不可解なことに何一つテロ現場では証拠が残っていないんですよ。」
「それに毎回、現場捜査官が不可解な記憶喪失になっていっらしゃるのよね。」ランカが付け加えるように言った。
「その前に次がどこ狙われるか予想しておいた方がいいんじゃね?」ランカがみんなに向かって言った。
「縁起でもないことを…。まぁ、あなたのいうことも一理あるわ。1回目は築213年2067年建設のペトロナスタワー。2回目は歴史財産が展示されている博物館バートン、そしてこの前の3回目が自然遺産のバンパーの森。なんの共通点があるのかしら…」キータ副大臣が言った。
"ドカッーーーン!!"
突然爆発音と地響きが官邸内を包んだ。
「爆発?!」「もしやまたか?!」官邸内に緊張が走った。
会議室のドアが荒々しく開けられ長身で神経質っぽさそうなやせ細った男が入ってきた。その男はランカにメンドラーと呼ばれた。
メンドラーはペネロピで爆発が起きたことを大臣に告げた。
大臣は現場捜査官にスレッシュ・ゴーントという男とSP2人を付けて現場に送った。




