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ご主人様の彼女出現?

私は今日、ご主人さまに頼まれた物を持って宮中に行きました。

私のプライベートでは令と一緒に行動する事が増えました。

私達は約束の時間より早く着いてしまったようなので私はその辺をウロウロしようと思います。

令には「迷子になるな!」と言われていますが。

本当に宮中って言う所は広い。そして立派。沢山の人達が働かれています。私の世界では今、就職難だから此処だと就職が幾らでもあるのでは?と思ったりしますよ。

そして、私は綺麗な庭や今で言うと文化財などあっち、こっちに散らばっています。

・・・・・・・ここは何所?・・・

そうなのですよ。私は珍しい物に引かれてあっち、こっちにウロウロしすぎて今、自分がいる所が分からないんです。でも、いざとなったら令もいるから大丈夫と思う!?

私は大きな建物を目指して歩いて行きました。そして、ある建物に行き着いて中を伺っていますと、何と、ご主人様と綺麗な女の人が話しておられます。私は声も掛けられません。だって、2人の雰囲気が・・・・まるで恋人同士に見えるのです。だから、コッソリ見ていました。

すると、その彼女らしい方はご主人さまにしだれ掛かっておられる!ご主人さまも満更まんざらではなさそう?私はこれ以上見てはいけないように思ったから直ぐにその場を離れましたよ。

そして、令は私が迷子になったと思ったのか私を探しに来た令と出会った。

「凛。何所へ行っておった?やはり、迷子になったったな!」と言われましたが、私は良いものを見たような。あの、冷酷と言われているご主人さまの顔!何だか嬉しそうに見えたし。鼻の下をのばしていたようにも見えた!でも、なんだか少しショック・・・・・。

だって、私にはあんな顔をしたことない!!私の事は女と見ていないんじゃないか?と考え込んだわよ。私には、いつも怒ってばっかりだし、怒鳴ってばっかりだし。何だか悲しくなる。

ご主人さまだって宮中では彼女の一人や二人はいるよね。令は私を見て何か言いそう。


私はご主人さまとの待ち合わせ場所に行きました。

やはり私には怖い顔をされておられます。そんなに私の事は嫌いなのか!?

私は余計な事を言わずに頼まれた物を渡しただけ。そして、ご主人さまの顔もよく見ないで帰って来たの。令は終始、私の事が気になるのか「凛。あれは鷹明とは何でも無い。」と仰っておりました。

そんな事、言われても信じられない。だって、あんなに楽しそうにしているのに。

でも、もしも彼女さんとご主人さまが結婚したら私はこの屋敷には居れない。

私はこの世界で何所へ行く所があるのでしょうか?私はこの先どうしたら良いの?

私からは「鷹くんが結婚しても私を此処に置いて欲しい。」とは言えない。

それに、彼女さんだって良い気はしないはずよね。

それに、これからの私の生活。どこかで雇って貰えるのかなぁ?私の出来る事って・・・・・・

家に着いても私はその事ばかりが気になってしまって。萩さん達の心配もその時は知りませんでした。


「華。今日、宮中で凛様に何かあったのでしょうか?先ほど凛様が帰られてからずっと部屋に閉じこもっておられている。華、そなたから凛様に聞いてはくれぬか?」


「はい。萩様。わたくしも凛様が帰られた時から様子がおかしいと感じました。何かあったのでございましょうか?一度、わたくしから聞いてみます。」


本当に凛様はどうなされたのでしょうか?帰られた時から何かを考えておられる様子。

今まででしたらお元気な声で話しをされていたのに。


凛様はずっと部屋に籠もられている。いったい何があったのでしょう?

鷹明様がお帰りになられたらお聞きしなくてはなりませんね。


そして、結局その日は食事以外はずっと部屋にお籠もりになられていたのです。

屋敷の中は気持ち悪いほど静かです。

鷹明様が帰られてわたくしは聞いてみました。「鷹明様、今日、凛様が宮中に行かれたときに何かあったのでございますか?」


「何故?何も無いが。」


「凛様の様子がおかしいのです。今日、宮中から帰られてからずっと部屋にお籠もりになられて。わたくし達とも会われないのです。」


「・・・・・・・・・?」


その頃、凛の部屋では。


「本当にどうしょう?私が勤められる所と言えば・・・・・無い!この世界では何所も雇って貰えない!もっと、綺麗に生まれていたら何処かの店の看板娘でも使って貰えるかもしれないのに・・・

私と歳を取り過ぎているしなぁ~~それに不器用だし。本当に、どうしたら良いのだろう?

何時、彼女さんがこの屋敷に来るかも分からないし。それまでには此処を出て行かなくっちゃ。」


その頃、鷹明さまの部屋では。


「いったい!どう言う事だ?今日、凛が宮中に来て何かあったのか?誰かに何かを言われたのか?

令も一緒だったし。凛が俺との待ち合わせ場所に来た時、あいつが遅かったから俺は怒った顔をしたのが原因か?・・・・そんな事はあるまい。いつもの凛なら・・・・・だが、あいつ、何も言わなかった。それに、俺の顔も見なかったしな。本当に何があったのだ?」


その頃、萩さんと華さん達は。


「華。どうでしたか?凛様は何と言われた?」


「萩様。凛様は部屋の中からわたくしとお話しになられたのです。そして、おかしな事を仰って、わたくしには理解が出来ないのでございます。」


「では、わたくしからそれとなく聞いてみます。」


その頃、凛の心の中を占めていたのは。

「どうしょう。萩さんや華ちゃんに女房の見習いでも頼もうかなぁ~~?・・・・でも、とんでも御座いません!と言われそうだしなぁ~~。」


その夜、萩さんは私の部屋に来たの。それも何かおかしいの。

そして、萩さんの後ろに華ちゃんも一緒だし。どうしたのかなぁ?



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